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豆板
「豆板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豆板の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「飛行機の下の村」より 著者:宮本百合子
てやったら、七銭とられただよ」 「しようねえな。支那とこんなことんなってはあ早速
豆板(肥料)が上っただよ。こないだ××さんが買った時は一円二銭だったのがは、一円....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
になって、正徳《しょうとく》、享保《きょうほ》の改鋳金《かいちゅうきん》を初め、
豆板、南鐐《なんりょう》、一分、二朱、判金《はんきん》等のあらゆる種類を取並べた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
射る光は、たしかに一分判《いちぶばん》、南鐐《なんりょう》、丁銀《ちょうぎん》、
豆板《まめいた》のたぐい。これは望外の儲《もう》け物。しかしありそうなことでもあ....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
し屋では蜜を掛けた祇園だんごを売っており、蜜垂らし屋の隣に何屋がある。と見れば、
豆板屋、金米糖、ぶっ切り飴もガラスの蓋の下にはいっており、その隣は鯛焼屋、尻尾ま....
「道なき道」より 著者:織田作之助
又の紐通し、日光写真、白髪染め、奥州名物孫太郎虫、迷子札、銭亀、金魚、二十日鼠、
豆板、しょうが飴、なめているうちに色の変るマーブル、粘土細工、積木細工、豆電気を....
「おりき」より 著者:三好十郎
やっぱし、ふえねえか? 中年 ふえるだんじゃ無え。カリンサンはそのままだけんど、
豆板あ、こんだから少し減る模様だ。 百姓 ふん……すると、みんな堆肥もう少しずつ....
「六日月」より 著者:岩本素白
やかな祇園の通りは、暢ん気に歩いて居れば何時通っても楽しいところである。八つ橋、
豆板、京洛飴、或はかまとした角の茶亭の白けた灯を右に見て、高台寺の方へ歩いて行く....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
高地から目の下の宿を見おろすと、屋根へ石をのせた家ばかりが櫛比していて、ちょうど
豆板という菓子でも干してあるような奇観。 その関所の西口から急落している石段を....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
ろが低く水面に降りていた。西岸の山の尾根から河原のふちへかけて、屋根へ石を載せた
豆板のような家がまばらに散在して見える。 戸倉の温泉だった。やがてその辺に、チ....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
窮なのを口実に立帰る。そこで 巧案忙然てあの親仁めは儕が上をゆく奴ぢや大方あの
豆板も喰せ物であらうと包紙の封を切て見て扨こそ鉛ぢや 斯様な話を集めたもので文章....