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「豊三〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

豊三の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
崖から出たら足の下に美しい薔薇《ばら》の花弁《はなびら》が二三片散っていた。 声豊三郎《とよさぶろう》がこの下宿へ越して来てから三日になる。始めの日は、薄暗い夕....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
んだが、その度に勝頼も轡を返した程であった。勝頼の後三四町の処を、武田左馬之助信豊三四十騎をもって殿軍して居た。勝頼ふり返って、信豊の様子を眺めて居たが、伝右衛....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。そのうちの一人は伊那座光寺にある熱心な国学の鼓吹者仲間で、北原稲雄が弟の今村豊三郎である。一人は将軍最初の上洛に先立って足利尊氏が木像の首を三条河原に晒した....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たが、あの時は北原稲雄もわたしの手を執ってよろこびました。田島の前沢万里、今村|豊三郎、いずれもこの事には心配して、路用なぞを出し合った仲間です。」 こんな話....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
弁駁書等を発して、これを議員、法律家、その他各方面に配附した。梅謙次郎博士、高木豊三博士等の組織せる明法会の会員や、当時はまだ法科大学フランス部の学生であった若....
二科会展覧会雑感」より 著者:寺田寅彦
――とにかく形式はルソオのようなところはあっても味はまるでちがうと思う。 田中豊三郎氏の人物二枚も随分変っている。しかしこの人のには、どこかしらこの人のオリジ....