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「豊凶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

豊凶の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
斎藤真氏説に、陸前の駒ヶ嶽、毎年消え残りの雪が白い奔馬形を現わす、これを見て年の豊凶を占う農夫もある由。『著作堂一夕話』に出た富士の残雪、宝永山辺|凹《くぼ》か....
十二支考」より 著者:南方熊楠
育ち、二日曇れば豚が育たぬなどだ。さて正月八日は穀の日で、この日の晴曇でその年の豊凶が知れるという説もあったそうだ。宋の※元英《ほうげんえい》の『談藪』には道家....
新春偶語」より 著者:寺田寅彦
並びに気温の積分的作用が必要であって、これが不足すれば必ず凶作が来る。それで年の豊凶を予察するには結局その年の七、八月における気温や日照の積分額を年の初めに予知....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、なるまいが、どうあっても遂行せねばならぬことになっている。風雨、寒暑、五|穀の豊凶、ありとあらゆる天変地異……それ等の根抵には悉く竜神界の気息がかかって居るの....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かる原因とは、例えば、ある工業の興起または衰頽、農業の企業精神の普及の多少、年の豊凶、戦争、疾病流行期、貧民法、移民、その他類似の性質の諸原因が、それである。 ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
に伴生するものである、と云われている。 ある教区では、出生及び結婚の数は、年の豊凶によって影響されるとも云われている。 ロス郡のディングウォール教区1)では....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
東を残らず見渡すを得べし。関城趾方面よりは、男体のみが見えて、女体は見えず。右に豊凶山をひかへ、左に葦穂、加波、雨引の三山をひかへて、勢、秀抜也。これ側面観なる....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
唯実際方法の問題で、語原においては、太陽並びに、天体の運行によって、歳時・風雨・豊凶を卜知することを示しているのは明らかである。 此様に、日を計ってする卜法が、....
妖怪学」より 著者:井上円了
しすな 俗に寒割ととなうるものありて、寒中三十日間の天気を見て、一年中の晴雨、豊凶を前定するなり。また、俗に雪は豊年の兆しなりと伝う。また、鴉はその年の風水を....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
古代民族にあっては、穀物その物が直ちに神であった。文化のやや進んだ民族は、穀物の豊凶は穀物を支配している神――即ち農業神の左右するものと考えるようになり、穀物と....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
らえ方および用い方は如何。 二七 世の中ためし この晩もしくは十五日の朝、作物の豊凶や人の運勢を占なうことがあるか。あるいは節分または大晦日の夜それを行うことが....