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豊岡
「豊岡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豊岡の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「上海された男」より 著者:牧逸馬
煩《うるさ》そうに為吉を見やった丈《だ》けだった。 彼は近海《きんかい》商船の
豊岡丸《とよおかまる》から下船した許《ばか》りの三等油差しだという話だった。遠航....
「築地河岸」より 著者:宮本百合子
送ってやりながら、 「一番ちょいちょい見える方――会計の方じゃありません?」 「
豊岡さん? あのひとならそんな髭なんかないわ」 「あらア、だってあったんですもの....
「道標」より 著者:宮本百合子
い椅子の上にまとまりよく、中央のストーヴのまわりに主人夫妻や伸子、パステルを描く
豊岡という画家などがかたまっている。
亀田のアトリエには、主人公である亀田とい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
を引いて音をさせてみた。思いがけぬことで怪しがる顔を見て、 「天《あめ》にます
豊岡《とよをか》姫の宮人もわが志すしめを忘るな 『みづがきの』(久しき世より思....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
で終日、日米関係の本を読んでいた始末であった。だから当日は、ふらふらするからだを
豊岡まで搬んだようなわけで、特殊飛行をする意志は毛頭なかったのであった。 「海野....
「軽女」より 著者:上村松園
で放縦の日々を送るようになり、果ては最愛の、貞淑のほまれ高い内室までも離別して、
豊岡の石束家へ返してしまった。 その後の遊興三昧のさまは目にあまるものがあった....
「白い蝶」より 著者:岡田三郎助
の色が凡て黄ろくなる頃であった。 友の家というのは、芝の将監橋の側であるので、
豊岡町の私の家へ帰るのには、如何しても、この河岸通を通って、赤羽橋まで行って、そ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
見かけます。これらは皆まがいもない郷土の香りを放つものであります。 高崎近くの
豊岡は張子の達磨で有名で、今も盛なものであります。凡て木型を用いて作ります。日を....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
凌いだ。今この近郷六月朔日に燎火を焼くはその時の名残である云々。 上州|碓氷郡
豊岡村不動堂の縁起に曰く、八幡太郎この地の山窟に安倍の残党を退治せられた時、自分....