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「豊葦原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

豊葦原の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黄村先生言行録」より 著者:太宰治
》し繁殖し、また静かにものを思いつつある様は、これぞまさしく神ながら、万古不易の豊葦原《とよあしはら》瑞穂国《みずほのくに》、かの高志《こし》の八岐《やまた》の....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たら兄貴へ身代を譲るのが昔からのしきたりじゃござんせんか」 「しかり、それでこそ豊葦原《とよあしはら》瑞穂国《みずほのくに》が、ご安泰でいられると申すものじゃが....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
でなによりにおじゃる。祖先の御遺訓を守るは孝の第一、神を敬するは国の誉、そなたも豊葦原瑞穂国にお生れの立派な若殿様じゃ。わははは。いやなに、わははは。では、みな....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
できました。ですからいちばんはじめには、日本のことを、大八島国と呼び、またの名を豊葦原水穂国とも称えていました。 こうして、いよいよ国ができあがったので、お二....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
八日、又一出征の報あり。 此際に左の希望を企てたり。 積善社趣意書 維昔天孫豊葦原を鎮め給いしより、文化|東漸し、今や北海|辺隅に至る迄億兆|斉しく至仁の皇....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
て止め、下を略するは一種の語格なり」と云ってある。「豊旗雲」は、「豊雲野神」、「豊葦原」、「豊秋津州」、「豊御酒」、「豊祝」などと同じく「豊」に特色があり、古代....
札幌まで」より 著者:寺田寅彦
かりの眼には、この目前見渡す限りの稲の秋は甚だそぐわない嘘のような眺めであった。豊葦原の瑞穂の国の瑞穂の波の中にいて、それでなかなか容易には米が食われないのであ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たくマンナカなのですよ。神話自身がマンナカだと云っているのですから。 つまり、豊葦原の中ツ国という天孫降臨にからまる両面神話があったではありませんか。日本の中....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
憐むべき状態であったのである。そして我が天孫は、彼らを懐柔し、彼らを撫育し、この豊葦原の瑞穂の国を安国と平らけく治ろしめすべく、降臨し給うたものと信ぜられている....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
を聞いて、感慨ことに深からざるをえぬ。 案ずるに我が天孫民族の国家の発展は、「豊葦原の瑞穂国を安国と平けく治ろしめせ」との天津神の依ざしを受けたものだとの、確....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
ンに従うべきものであると思考せられる。 ヤマト或いは日本の外に、古く大八洲国、豊葦原瑞穂国、葦原中国、玉墻内国、細戈千足国、磯輸上秀真国、或いは虚見倭国、秋津....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ら臣隷せしめよ」と仰せられております。これは「中臣祓」にも書いてあります事で、「豊葦原の瑞穂国を安国と定め給ふ」という事が、天孫治国の一大信条でありました。豊葦....