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「豎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

豎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
の気風をもって全国の羨望《せんぼう》するところなりしが、軽薄《けいはく》なる二|子《じゅし》のために吾校《わがこう》の特権を毀損《きそん》せられて、この不面目....
草枕」より 著者:夏目漱石
に詩中の人にもあらず、画裡《がり》の人にもあらず。依然として市井《しせい》の一|子《じゅし》に過ぎぬ。雲煙飛動の趣《おもむき》も眼に入《い》らぬ。落花啼鳥《ら....
幻影の盾」より 著者:夏目漱石
に云う。「巨人は云う、老牛の夕陽に吼《ほ》ゆるが如き声にて云う。幻影の盾を南方の子《じゅし》に付与す、珍重に護持せよと。われ盾を翳《かざ》してその所以《ゆえん....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ている!」 「はい、狼に噛まれたように」 「蜘蛛のような額の痣!」 「人の厭がる剣文」 ゲラゲラ笑う声がした。 「北条内記|奴! 目付けて見やがれ!」 富....
運命」より 著者:幸田露伴
るに一敗の故を以て、老将を退け、驕児を挙ぐ。燕王手を拍って笑って、李九江は膏梁の子のみ、未だ嘗て兵に習い陣を見ず、輙ち予うるに五十万の衆を以てす、是自ら之を坑....
牛人」より 著者:中島敦
、少年の名を問えば、「牛と申します」と答えた。 母子ともに即刻引取られ、少年は《じゅ》(小姓)の一人に加えられた。それ故、長じて後もこの牛に似た男は牛《じ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ていないが、大塩中斎あたりが、雪は潔《きよ》し聖君立旗の野、風は腥《なまぐさ》し子《じゅし》山を走るの路なんぞとお太鼓を叩いているのが心外じゃ」 「そこへ行く....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だよ、イサミの勢力が飛ぶ鳥を落している――会津よりも、長州よりも、薩摩よりも――子《じゅし》をして名を成さしめている、は、は、は」 百六十....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
に開く十匹の基ひ 霊鴿書を伝ふ約あるが如し 神竜海を攪す時無かる可けん 笑ふ他の子貪慾を逞ふするを閉糴終に良将の資となる 以上二十四首は『蓉塘集』中の絶唱であ....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
挙、呉春らの及ぶところにあらず。しかれども蕪村は成功する能わずして歿し、かえって子《じゅし》をして名を成さしめたり。 蕪村の画を称する者多く俳画をいう。俳画....
三国志」より 著者:吉川英治
を励ましながら、逃げる玄徳を目がけて追いかけると、関羽が早くも騎馬をよせて、 「子っ、なんぞ死を急ぐ」 虚空に鳴る偃月刀の一|揮、血けむり呼んで、人馬ともに....
三国志」より 著者:吉川英治
」 持ち前の気性が、むらむらと曹操の胸へこみあげてきた。一喝、彼の横顔へ、 「子、共に語るに足らん!」と罵ると、たちまち、わが陣地へ帰って来て、 「進軍っ。....
三国志」より 著者:吉川英治
天下に謝すの途を知る。 いつの日か、必ずまみえん。 乞う、首をあろうて待て。 「子っ。よくも朕をかく辱めたな」 袁術は、書面を引裂いて、直ちに呉へ出兵せよと....
三国志」より 著者:吉川英治
鬱を知らない男だし、玄徳はあまりに石橋をたたいて渡る主義で、憂いが多すぎる。 「子曹操。なにほどのことやあらんです。拙者におまかせなさい。いまの妙策はいけませ....
三国志」より 著者:吉川英治
の寿亭侯は此方にもらいうける所存で参った。覚悟せよ、流亡の浮浪人」 「笑うべし。子っ」 関羽が、云うやいな、うしろのほうで、張飛の部下が、高らかに一|鼓を打....