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象徴派
「象徴派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
象徴派の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
背後で、把手を廻しながら、続いて云った。
「熊城君、算哲という人物は、実に偉大な
象徴派詩人じゃないか。この尨大な館もあの男にとると、たかが『影と記号で出来た倉』....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
か受け取られていないのだということを示す、最もふさわしい証拠になってくれている。
象徴派の詩篇の、国語に訳出せられたものは、実に夥しい数である。だが凡、こんな風に....
「「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
と明晰をこのうえもなく尊ぶことにおいて、まぎれもないフランスの文人である。彼は、
象徴派に通じる資質をも具えていたが、彼の心を惹くものは、どちらかというと抽象の衣....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
もよくありますよ。浮世絵と後期印象派、芭蕉あたりの象徴句とマラルメあたりの仏蘭西
象徴派との関係、調べるとまだいくらもあるでしょう。ところで、忍路高島ですがね。 ....
「科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
科学は普遍性を持っているからである。文学において科学万能時代のいわゆる時代派から
象徴派(
象徴派とても科学を無視はしないが)に移ったように、探偵小説も、神秘的、超....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
リー師を二代目、三代目は日本にも優秀なる高弟が一人いて小林秀雄師、これがフランス
象徴派三代の教祖直伝の血統なのである。 私も二十三年前には大そう驚いて、これが....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
がアメリカに行く船の中で拵えたもの、あの頃から後のが自分のものである。その当時は
象徴派、ロマンチック派等が詩壇に起って僕は蒲原有明、上田敏、薄田泣菫などのものを....
「風の便り」より 著者:太宰治
》も無くなりますが、君の作品のお手本が、十九世紀のロシヤの作家あるいはフランスの
象徴派の詩人の作品の中に、たやすく発見出来るので、窮極に於いて、たより無い気がす....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
ある。 連句は言わば潜在意識的象徴によって語られた詩の連鎖であって、ポオや仏国
象徴派詩人の考えをいっそう徹底させたものとも見られないことはない。また一方では夢....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
福という観念は往々にしてロマン派的なものであったり(メーテルリンクの『青い鳥』)
象徴派的なものであったりする(A・ジードの『エル・ハジ』の如き)のだ。それが多少....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
色と 物の音《ね》と かたみに答う。 (ボードレール、鈴木信太郎訳) これは
象徴派詩人の自然観であるが、それは自然に対する単なる視察ではなく、自然に対する生....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
三段に置いて、数学の公式などの対と見立てました。(シモンズの仏蘭西《フランス》の
象徴派を論じた文のなかに、こんな句があります。「我々が林中の木を一本一本に叙述す....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
の主張だのは今述べる必要を認めていない。実をいうと自分は自然派の作家でもなければ
象徴派の作家でもない。近頃しばしば耳にするネオ浪漫派《ローマンは》の作家ではなお....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
形式主義と自由主義 第七章 情緒と権力感情 第八章 浪漫派から高蹈派へ 第九章
象徴派から最近詩派へ 第十章 詩に於ける主観派と客観派 第十一章 詩に於ける逆説....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
独特の叡智によつて、彼等はボードレエルを嗅ぎつけ、ドストイェフスキイを嗅ぎつけ、
象徴派の詩を嗅ぎつけ、自然主義の文学を嗅ぎつけた。しかし流石にその智慧だけでは、....