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象徴的
「象徴的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
象徴的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
。もっとも答にもいろいろある。具体的の場合もあれば、抽象的の場合もあり、あるいは
象徴的の場合もある。ずいぶんわかったようでわからぬ場合もあるが、作者がそれに関心....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
把握してしまうのだ。それに支倉君、フロイドは幻覚というものに、抑圧されたる願望の
象徴的描写――という仮説を立てている。勿論夫人の場合では、それが算哲の禁断に対す....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
るかに関しては、そこに別な理由がないでもない。それは地上の人類が、もともと霊的、
象徴的であるべき事物をば、あまりにも文字通りに解釈したことである。地上の人達の、....
「「ファン」について」より 著者:伊丹万作
、間接的に無限のファンを持つているのと同じ安心を得ている。 私の持つているこの
象徴的なファンは手紙などはくれないが、そのかわり増えたり減つたりは決してしない。....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
。そしてこのことは映画の芸術がある意味でリアリスティックであり、音楽があくまでも
象徴的であるところからもきていると思うがこれらの問題はあまりに大きすぎるから今は....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
――幕―― 第二幕――一幕より数日後 第一場 幽麗なる孟宗竹林を
象徴的に描いたる上下幕の前で演ぜられる。 石ノ上ノ文麻呂、清原ノ秀臣、右手より登....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
、常に交渉して居た。其結果として、序歌が出来、枕詞が出来た。交渉の緊密なものは、
象徴的な修辞法になった場合もある。一方|外物託言が叙景詩を分化したのであるが、こ....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
によせた情熱と同じものを、今の詩壇の人々の詩語や、文体の上に散見する事が出来る。
象徴的な効果のある、言わばてまの代表とも言うべきものだから、それを離れては作物が....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
は何となく遠廻しに斯んな言葉で尋ねた。 「いや、ヘッセの本はまだ買いません。この
象徴的な東洋の文字の縦に書いてある鼠色の石碑に向って、あなたの教えた通り手を合せ....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
門をくぐってしまうとそれを早速たたんでうちへ入れてしまう。日本の能の道具のような
象徴的なものであった。 もっとも芝居は蘇州でもちょっと田舎芝居をみた。南京から....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
て、いつでも助力に馳せつける身構えだった――助言とか、公文書の草稿とか、念入りな
象徴的祝辞文(つまり女王の御機嫌をとるための、長たらしいエリザベス朝一流の謎文書....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
関策進」の中に書いてある文字上の歴史の人々の事蹟言行を信じた。解脱の正体はすべて
象徴的な言葉をもって述べられてはいるに違いないが、しかし体験としては歴々として掴....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
景であったのである。この関係こそ、上代文化の地盤をなしたところの、上代社会関係の
象徴的残映であったのである。今とかけはなれた古典の世界を理解しようとするに当って....
「動く絵と新しき夢幻」より 著者:小川未明
ものを描くのではなくて、そこに自分が外界から受け得た刺戟とか、胸の中の苦悶とかを
象徴的に映出するのである。それには無論強烈な色彩を以てしなければならないと思う。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
う。写生文にしてからがそうだ。ありのままの平面描写ということになる。南宗画などの
象徴的省略とは違う。もし写生という言葉を文字どおりに生命を写すと解して、伝神にま....