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「象徴詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

象徴詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
き》かない。背を丸くして、少々|唸《うな》ったが、ますます駄目だ。俗人に霊妙なる象徴詩がわからぬごとく、吾輩が彼等に向って示す怒りの記号も何等の反応を呈出しない....
弓町より」より 著者:石川啄木
を侵していた時であった。空想化することなしには何事も考えられぬようになっていた。象徴詩という言葉が、そのころ初めて日本の詩壇に伝えられた。私も「吾々の詩はこのま....
聖書」より 著者:生田春月
いる。Kさんが酔うといつもこうだ。二人の話は愈々はずみ出した。僕は調子に乗って、象徴詩を罵り始めた。 「僕は詩壇をあやまるものは今の象徴詩だと思います。象徴詩は....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
ような学者にはその準備もあったろう。しかし同君はそちらの方に深入りしないで、近代象徴詩の紹介や翻訳に歩みを転ぜられたように思われる。 このスケッチをつくってい....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ない穉拙のようなところがあって、何時か私の心を牽いたものだが、今読んで見ても幾分象徴詩的なところがあっておもしろい。また所謂万葉的|常套を脱しているのも注意せら....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
それぞれの国語の陰影を吸収して行かないのである。 われわれの友人の多くは、外国の象徴詩を国語に翻訳したその瞬間、自分たちの予期せなかった訳文の、目の前に展ってい....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
ない。おそらく彼は、心境の静寂さにおいて芭蕉に近づき、全体としての芸術を、近代の象徴詩に近く発展させたか知れないのである。そしてこの臆測《おくそく》は、蕪村の俳....
俳句に於ける象徴的表現」より 著者:種田山頭火
井泉水氏は印象詩乃至象徴詩としての俳句について屡々語られた。しかし俳句に於ける象徴の本質に就ては説か....
偶像崇拝の心理」より 著者:和辻哲郎
打って一丸としたような、あらゆる種類の精神的滋養を蔵した所であった。そこで彼らは象徴詩にして哲理の書なる仏典の講義を聞いた。その神話的な、象徴化の多い表現に親し....