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豪傑笑い
「豪傑笑い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豪傑笑いの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
良へも行く、新緑の吉野へも行く、神戸へ行く、ナイヤガラ、と言いかけて、ははははと
豪傑笑いの真似をして見せた。しっけい。さようなら、あら、雨。はい、お傘。私は好か....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
…ナ……なあんだ。そんな事か……アハハハハ……」 私は咄嗟の間に、わざとらしい
豪傑笑いをした。トタンに横腹がザワザワと粟立って、何かしら悲痛な熱いものが、胸先....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
せない。行く行くは官吏道場というものも造り、腹の出来た若僧役人達が、ワッハッハと
豪傑笑いをすることになるじゃろう。 だが、酒一つさえあまり飲むことを知らぬこの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ってのっしのっしと歩み来るのを見受けます。 「は、は、は」 先方は、すさまじい
豪傑笑いを以て、竜之助の背後に迫り来《きた》ったのです。その時に、発止と思い当っ....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
の為に貴郎にもしもお怪我でもあってはお気の毒でございます」 すると利休は哄然と
豪傑笑いを響かせたが、 「茶人でこそあれこの利休には一分の隙もございませぬ。なん....
「笑について」より 著者:岸田国士
独特の薄笑い、外国人に言わせると「不可解な微笑」であります。尤も私の考えでは例の
豪傑笑いなどというのは一種の照れ隠しで、世界の何処を探してもない笑いだと思います....
「猿の図」より 著者:三好十郎
での少し過度なぶっちょうヅラを、まるで幕を切って落したように、ガラリと引っこめて
豪傑笑い)ハッハハ、どうも、はや! ハッハハ、こういう憲兵もいるからなあ! 薄田....
「上海」より 著者:横光利一
白い。よし、そんならひとつ、参木を俺の会社の社長にしてやろう。」 甲谷は山口の
豪傑笑いの中から、参木に対するいくらかの友情を嗅ぎつけると喜び勇んで乗り出した。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
い古いパナマ帽に尻端折りで、「やあ」と飛び込んで来たことである。「アッハッハ」と
豪傑笑いをして一寸頭を掻くと、首をすくめて、 「なに、いや、そのう、銀座でこれを....