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「貌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
愛する能はざるに非《あら》ず。父母その人は愛すれども、父母の外見を愛する能はず。《かたち》を以《もつ》て人を取るは君子の恥づる所也。況《いはん》や父母のを云....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ますが、若殿様は中背《ちゅうぜい》の、どちらかと申せば痩ぎすな御生れ立ちで、御容《ごきりょう》も大殿様のどこまでも男らしい、神将のような俤《おもかげ》とは、似....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
》にその会釈を返しながら、そっと子爵の側へ歩を移した。 本多子爵は壮年時代の美《びぼう》が、まだ暮方《くれがた》の光の如く肉の落ちた顔のどこかに、漂《ただよ....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
えて、駕籠《かご》の中の侍が外へ出た。侍はすぐに編笠をかぶったが、ちらりと見た顔《かおかたち》は瀬沼兵衛に紛《まぎ》れなかった。左近は一瞬間ためらった。ここに....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
んりょう》の地に、王生《おうせい》と云う青年があった。生れつき才力が豊な上に、容《ようぼう》もまた美しい。何でも奇俊《きしゅん》王家郎《おうかろう》と称された....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
間に居睡《いねむ》りをしている、山のような白頭の肥大漢と、――ああその堂々たる相に、南洲先生の風骨を認めたのは果して自分の見ちがいであったろうか。あすこの電燈....
仙人」より 著者:芥川竜之介
人も紙銭の中から出て来て、李と一しょに、入口の石段の上に腰を下したから、今では顔《かおかたち》も、はっきり見える。形容の枯槁《ここう》している事は、さっき見た....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ど高く揚った。それは黒と白と市松模様《いちまつもよう》の倭衣《しずり》を着た、容《ようぼう》の醜い一人の若者が、太い白檀木《しらまゆみ》の弓を握って、時々切っ....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
姿は、――そうです。世間に伝わっているのは、「童《わらわ》かとすれば年老いてその《かお》にあらず、法師かと思えばまた髪は空《そら》ざまに生《お》い上《あが》り....
」より 著者:芥川竜之介
から、いくらかせいでも、暮《くらし》の立てられようがございませぬ。そこで、あの容《きりょう》のよい、利発者《りはつもの》の娘が、お籠《こも》りをするにも、襤褸....
彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
、月評に忠実なる事。 八、半可な通人ぶりや利いた風の贅沢をせざる事。 九、容風采共卑しからざる事。 十、精進の志に乏しからざる事。大作をやる気になったり....
「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
の力である。わたしは以前彼と共に、善とか美とか云う議論をした時、こう云った彼の風を未だにはっきりと覚えている。「そりゃ君、善は美よりも重大だね。僕には何と云っ....
小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
ないか」と、いきなり一拶を与えた事がある。僕はその時天岡の翁も、やはり小杉氏の外に欺かれているなと云う気がした。 成程小杉氏は一見した所、如何にも天狗倶楽部....
良夜」より 著者:饗庭篁村
をもって打眺め、「そも御身は何処の者にて姓名は何と言わるる」と言い言いなお身体容を眺め下したり。「何のために宿所姓名を問いたもうか、通り少きこの橋上月をながめ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のつくった桃にも似ていた。そして、彼女の評判はひろく知られていたが、それは単に美のためだけでなく、巨万の遺産をうけつぐことになっていたためでもある。しかも、彼....