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貍
「貍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
かったと知れる、例せば支那に孔子と同時の人陽虎、高辛氏の子に伯虎・仲熊・叔豹・季
貍などある、本邦には虎を産せぬが虎を名とする人が多い、これは生まれ年の寅に因んで....
「劉海石」より 著者:田中貢太郎
心がうせないのか」 と言って、その白髪を抜いた。白髪を抜くと同時に女は毛の黒い
貍のような獣になった。一座の者はひどく駭いた。海石はその獣をつかまえて袖の中に納....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ってくれたまえ」 「魚戸? あんなのに話をしても面白くない。あれは艇長と一つ穴の
貍みたいなものだ。とにかくおれのいうことは本当だ。リーマン博士は地球出発以来、そ....
「選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
立論を敢てし、一朝政権を握れば憲政会自身がまた官僚主義者たることにおいて同じ穴の
貍であることを掩蔽し、寺内、後藤二氏から受取った悪罵以上の悪罵を以て酬いながら、....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
まるで死んだ江戸のお位牌の姿じゃわ、羅宇屋の方はまだ開けたのが出来たけれど、もう
貍穴の狸、梅暮里の鰌などと同一じゃて。その癖職人絵合せの一枚|刷にゃ、烏帽子素袍....