»
貘
「貘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貘の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風流仏」より 著者:幸田露伴
旅路の空に婚礼までして女房に持とうという間際になりて突然に引攫い人の恋を夢にして
貘に食せよという様な情なきなされ方、是はまあどうした訳と二三日は気抜する程恨めし....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
いうたったそれだけの言葉の感傷に。 ところが、それから五六日して、上野動物園で
貘の夫婦をあらたに購入したという話を新聞で読み、ふとその
貘を見たくなって学校の授....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
女の、北条時政のむすめから、ここに幾代かをおいて、阿野廉子という、人の夢をも食う
貘のような一世の美婦人が生れ出て、後醍醐の深宮に住み、皇太子の生母として威をふる....
「装幀の悩み」より 著者:山之口貘
たことに兄は非常に名誉を感じていた。 昭和十五年の十二月に、山雅房から『山之口
貘詩集』を出したが、『思弁の苑』に新作の詩を十二篇加えたのがそれである。 敗戦....
「夏向きの一夜」より 著者:山之口貘
そんなことはないからと云って引受けてやるよ。」 名刺には、その表に、詩人山之口
貘ヲ証明スとあって、昭和四年十二月十二日としてあった。裏には、山之口君は性温良。....
「私の青年時代」より 著者:山之口貘
造社のある知人は、ぼくが訪ねて行くと、かれの間借りしている家にぼくを案内して、「
貘さん、いっぱい炊いてあるから食い溜めしておきなさい」と釜ごとぼくの前に置いたこ....