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貝母
「貝母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貝母の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「サフラン」より 著者:森鴎外
硝子戸の外には、霜雪を凌《しの》いで福寿草の黄いろい花が咲いた。ヒアシントや
貝母《ばいも》も花壇の土を裂いて葉を出しはじめた。書斎の内にはサフランの鉢が相変....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ある名医が彼に教えた。 商人はその教えの通りに、あらゆる物を与えると、唯ひとつ
貝母という草に出逢ったときに、かの腫物は眉をよせ、口を閉じて、それを食おうとしな....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
のがある、勇美子が目敏く見て、腕捲りをして採上げたのは、不思議の花であった。形は
貝母に似て、暗緑帯紫の色、一つは咲いて花弁が六つ、黄粉を包んだ蘂が六つ、莟が一つ....