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「貞元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貞元の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
うに閉じられてしまった。帯と思ったのは巨きい蛇であった。 王申の禍 唐の貞元年間のことである。望苑駅の西に王申という百姓が住んでいた。 彼は奇特の男で....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、そこに居る者は多く暴死するので、久しく鎖されたままで住む者もなかった。 唐の貞元年中に盧虔という人が御史に任ぜられて、宿所を求めた末にかの古屋敷を見つけた。....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に男の子を生んだが、その容貌は父に肖ていた。 ※(白猿伝) 女侠 唐の貞元年中、博陵の崔慎思が進士に挙げられて上京したが、京に然るべき第宅がないので、....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
土へ渡って覚えて来て焼き始めたのでございましょうが、これが古瀬戸と申すもので、安貞元年に帰朝致し、人にも其の焼法を教えたという。是れは今明治二十四年から六百六十....
崔書生」より 著者:田中貢太郎
崔は長安の永楽里という処に住んでいた。博陵の生れで渭南に別荘を持っていた。貞元年中のこと、清明の時分、渭南の別荘へ帰って往ったが、ある日、昭応という処まで....
十二支考」より 著者:南方熊楠
めるが良かろう。 ここにいえる、邪視の字が出おる『普賢行願品』は、唐の徳宗の貞元中、醴泉寺《れいせんじ》の僧般若が訳し、悪眼の字が出おる『増一阿含』は、東晋....
十二支考」より 著者:南方熊楠
恙《つつが》なきに会う。朝廷崇信県君に封ずとあるは犬が封号を得たらしい。また唐の貞元中大理評事韓生の駿馬が、毎日|櫪中《れきちゅう》で汗かき喘《あえ》ぐ事遠方へ....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
で占わすと東西に兵乱の兆があると奏した。天慶は将門純友の東西に蜂起した年である。貞元元年六月の地震は、山城と近江がひどく、余震が九月まで続いた。延久二年十月の地....
私本太平記」より 著者:吉川英治
すでに見えず、この日ごろ博多附近にありとみられていた島津|道鑑、大隅|忠能、中原貞元らの兵も早やどこかへ引き払ッていた。――そして一部の宮方だけが、わずかに菊池....