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負けず劣らず
「負けず劣らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
負けず劣らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
もっともこの連中は冷笑はしても、演説などはしないようですがね、肚《はら》の中では
負けず劣らず温い色の野菜を嫌っているようです。」
僕「するとつまり卑怯《ひきょ....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
った。 どちらも自分のうちの客を大事に思う人情と商売上の意気張りとで、たがいに
負けず劣らずに言い争っているので、番頭新造《ばんとうしんぞう》の手にも負えなくな....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ののような秀の浦のつらだましいがひとしおたのもしくでも思えたものでありましょう。
負けず劣らずに声をそろえて、しきりと秀の浦に声援をつづけました。 ために、場内....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
場はあっさりと行くにかぎりますからね。むだな啖呵は控えましょう。あなたもお妹御に
負けず劣らずおきれいでいらっしゃる。だが、少うしお年を召していらっしゃる。でき心....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が東海道を越えて五、六月頃には江戸にはいって来ると、さあ大変、四年前の大コロリと
負けず劣らずの大流行で、門《かど》並みにばたばた仆《たお》れるという始末、いや、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
している。その相手になっているのは雇い婆のお金である。双方ともに気が強いらしく、
負けず劣らずに云い合っていた。 「あの年増が小三ですよ」と、庄太は小声で教えた。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ンジャンジャン」 「ボーン、ボンボンボン」 下町の木工場の、貧弱なサイレンも、
負けず劣らず、喚きつづけていた。 「呀ッ、電灯が点いたッ」 誰の目も、電灯の光....
「骨董」より 著者:幸田露伴
」という。「そりゃいい掛りというもので、原物を返せば論はないはずだ」という。双方
負けず劣らず遣合って、チャンチャンバラと闘ったが、仏元は左右の指を鼎の耳へかけて....
「竹の木戸」より 著者:国木田独歩
ている。亭主が二十七八で、女房はお徳と同年輩位、そしてこの隣交際の女性二人は互に
負けず劣らず喋舌り合っていた。 初め植木屋夫婦が引越して来た時、井戸がないので....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
特別のレース屋も現れている。しかし外国選手はレース屋という点では、たいがい古橋に
負けず劣らずだ。これは食べ物の相違、体力の相違と見るべきかも知れない。 運動選....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
代の顔に、恥い乍らも誇をひそめて、眼を細くし乍ら、長いことにおいては又久作さんと
負けず劣らずの馬面で共に有名な、チョビ髭の尖った頤との一対の対面は世にも見事であ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
女も或時には其の野性を遠慮なく発揮する女であった。或時には坑夫や土方を客にして、
負けず劣らずに乱暴比べをする程の勇気を有っていた。彼女は大抵の男を恐るるような女....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
は葦の中で
声を揃えて鳴いている「さんかのごい」です。
踊の師匠
みんな
負けず劣らず足を挙げて、
出来るだけの様子をして見せているから面白い。
佝僂や太....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
でていよいよ妙ちきりんな姿態をする。跳ねる、飛ぶ、眼で媚び、股でひねる。日の丸も
負けず劣らずである。味をやる、きいきい声を出す。 ああ、日は小さくもないのにな....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
軒あるが、兎に角あの狭い区域内で、新刊書を売る本屋が六、七軒もあって、それ/″\
負けず劣らずの繁昌振りを見せているということは、流石に早稲田大学を背景にして、学....