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負け色
「負け色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
負け色の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火星兵団」より 著者:海野十三
なんとかして知る方法はないか」
「さあ、困りましたな」
火星兵団は、めずらしく
負け色である。
観測台のある宇宙艇の下で、参謀と観測兵とが押問答をしている時、....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
とあせればあせるほど、下腹がへこんで、肩先に力がはいり、頭がのぼせるんだ、味方が
負け色になったらみんなへそに気をおちつけろ、いいか、わすれるな、黙々塾は一名へそ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
教える者は目上、ならう者は目下、と此が、神の代からの掟でおざりまする。 志斐嫗の
負け色を救う為に、身狭乳母も口を挿む。 唯知った事を申し上げるだけ。其を聞きなが....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
には及ぶべくもなく次第次第に敗け色になった。 土人酋長オンコッコは早くも味方の
負け色を見ると、逃げ出すことに覚悟を決めたが、みすみすホーキン氏とジョン少年とを....
「三国志」より 著者:吉川英治
挟んで戦っていますが」 「ム。そうらしいな。どんな形勢だ」 「袁紹のほうが、やや
負け色で、盤河からだいぶ退いたようですが、なお、両軍とも対陣のまま、一ヵ月の余も....
「三国志」より 著者:吉川英治
軍の武勇もまったく歯が立たない。 騎馬戦や歩兵戦では絶対に優勢だったが、※軍は
負け色立つと見るや鉄の針鼠を無数に繰り出して縦横に血の軌をえがき、むらがる蜀兵を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
鎌倉口 と、敗走に敗走をかさねた。足利方は、要害七ヵ所七度のたたかいも、ついぞ
負け色をみせず、行くところで勝ち、十九日、尊氏の馬は、もう鎌倉の内へ突き入ってい....