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「負す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

負すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
を抜かし、試合に望んでは一太刀の太刀合わせもなさず、あまっさえ、天下一の強者を自負するばかりか、わが教えし飛行の術をも鼻歌まじりに使うとは、何たる軽佻浮薄、増長....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
へ寄せて来て攻むるときは、彼が陣形常々の守を失ふべし、その時無二の一戦を遂げて勝負すべし」とある。 八月十六日妻女山に着いた謙信は、日頃尊信する毘沙門天の毘の....
運命」より 著者:幸田露伴
。 盤旋す 草※の間に、 樵牧 日に相叩く。 嘯詠 寒山に擬し、 惟 道を以て自負す。 忍びざりき 強ひて塗抹して、 乞媚びて 里婦に効ふに。 山霊 蔵るゝこと....
足迹」より 著者:徳田秋声
にしては派手な風通の前垂などをかけていた。黒繻子の帯のあいだに財布を挟んで、一勝負するごとに、ちゃらちゃら音をさせて勘定をした。 学校から衆が帰って来ると、弄....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
。元来知識人は、知識上の或は知能上の(知識と知能とは必ずしも一致しない)優越を自負する自然的傾向を持っているから、彼等の最も自然発生的な直覚によると、社会は先ず....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
一般社会的であり得なくなる。――元来、社会一般――「社会の木鐸」其の他――だと自負するのに無理はないが、この世論(社会も亦)というものこそ最も捉え難いあやふやな....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
と一番|偉え人間だからこそここで船長になってるんだぞ。手前らにゃ分限紳士らしく勝負する気はねえんだ。それなら、畜生、己の言うことをきいてりゃいいんさ、まったくよ....
私は誰?」より 著者:坂口安吾
どゝは、夢にも念頭においてはいない。私は酔っぱらうと大言壮語、まるで大芸術家を自負する如くであるが、大ヨタなので、私は今と、これからの影の中で、うろつきまわって....
呉清源」より 著者:坂口安吾
ア呉清源は、完全なる鬼であり、そして、完全に人間ではないことよ。それは、もう、勝負するための機械の如き冷たさが全てゞあり、機械の正確さと、又、無限軌道の無限に進....
巷談師」より 著者:坂口安吾
りはお見事だが、あれはいけないよ。競輪は一レースに五百円、ま、一日五千円程度で勝負するものだ。それで、まア、倍にもうける。その程度、ね。そういうものよ。それでぼ....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
時にフランスに帰って来たヴィユウ・コロンビエ座の陣容は、コポオも、既にいささか自負するところがあったようです。 僕はその頃、ひとわたりパリの劇場をみて歩いてい....
剣侠」より 著者:国枝史郎
のだ」 「もつれがつく、こう思うと気持がいいや」 「これまでは四辺に人がいて、勝負するにもこだわりがあったが、今夜こそ本当に二人だけだ、思う存分切り合おうぜ」 ....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
る。その味方をたずねめぐるうちに測らずもお身に出逢うた。この日本国でこの役目を仕負するものは、いにしえには玉藻の前、今の世にはお身のほかにないと、この片眼で確か....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
。 実際、興行者としては高い費用を払って団十郎一座をまねき寄せて、それでひと勝負するつもりであるから、東京側に十分の花を持たせて、それを売り物にしようと企てる....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
んと解していられるのかは知らないのだが、仁清ほどの特異な実在を再び造り出さんと自負する大望の翁が、一美校生を招きそれに仁清ふうの絵付けを託し、もって目的を達せん....