財務[語句情報] » 財務

「財務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

財務の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
客たちにまじって麻雀をした。伸子のわきに椅子をもって来てルールや手を教えてくれる財務官の指導で、伸子はゲームに優勝した。 「これだから、素人はこわいというのさ」....
新しき夫の愛」より 著者:若杉鳥子
たが、美しい彼女のもとへは女学校時代から、結婚の申し込みが殺到していた。それに、財務官をしている叔父夫妻までが、彼女のお嫁入りの世話に躍起となっていた。――だが....
観念性と抒情性」より 著者:宮本百合子
ーズ、スタイルというようなものと、今日大陸文学懇談会とかいうところの一つの椅子に財務員という役目でかけている作者伊藤整氏の姿とを思いあわせると、そこになかなか面....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、鬼であるのだそうですが、この作者が現実の生活では大陸文学懇話会とかいうところの財務員というのをしているというのも面白い。今日は行為の時代ということが流行《はや....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ら又人足仕事をして荷物を何とかして田舎行の仕度いたします。すこし永く落付くために財務整理(!)がいるので本月一杯はどうしても東京にいなくてはなりません。来月おめ....
画舫」より 著者:豊島与志雄
どもこういう事柄については、一家のうちに適当な相談相手も見付かりませんでしたし、財務に忠実な徐康とても、女の心情には思いやりの少い老人に過ぎませんでした。そして....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ギリスの御婦人とでした。――そしてわたしは財産管理人の一人になりました。その方の財務上の事は、他のたくさんのフランスの紳士方やフランスの御家庭の財務と同様に、す....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
カジノは国内に増すばかりである。「世界大戦後の財政の立直るまで」と云い訳して来た財務当局の口実も意味をなさぬ今日に於ては、なおその正論を無視してやり続けて居るの....
国際聯盟とは如何なものか」より 著者:新渡戸稲造
局員を各国の代表者と思っている。 事務総長及び次長の下に十人の部長がある。経済財務、軍備縮少、社会問題、保健、交通、情報会計等の各部に部長があり、英、仏、伊、....
三国志」より 著者:吉川英治
い、すすんで自分の妹を、玄徳の室に入れ、以来、今日にいたるまで、もっぱら玄徳軍の財務経理を担当して来たという帷幕の中でも一種特異な人材であった。 「そちが行って....
三国志」より 著者:吉川英治
一昨年、南方平定のため、その遠征に費やした資材、人員だけでも、実のところ、内政財務の吏も一時はひそかに、 (これはたまらない。どうなることか) と、国庫の疲....
私本太平記」より 著者:吉川英治
侍所(近衛軍) などの機構を設け、恩賞のわりあてだの、国司制度の復活、税制、財務の急などをすすめることになっているが、まだ、それぞれ委員は人選中で、それらの....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
らしい。おそらく、想像ではあるが、清盛の対外貿易だの、築港構想だの、大小にわたる財務財政の顧問は、この男だったのではあるまいか。 山を降り、雪ノ御所町をぐるぐ....