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財宝
「財宝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
財宝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
《さわ》がしたと云う、腰の曲った紅毛人《こうもうじん》、妙国寺《みょうこくじ》の
財宝《ざいほう》を掠《かす》めたと云う、前髪の垂れた若侍、――そう云うのを皆甚内....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
なると、ボヘミアで、ココトと云う機織《はたお》りが、六十年以前にその祖父の埋めた
財宝を彼の助けを借りて、発掘する事が出来た。そればかりではない。千五百四十七年に....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
記したとおりの伝奇的な物語をして聞かせ、「つまりパチノは皇帝の命令をうけ、莫大な
財宝を携えて、日本へ遠征してきたが、志半ばにして不幸な死を遂げたというわけさ」 ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
賊団ですって。海賊団がメリー号をうち沈めたのですか」 「いや、海賊団はメリー号の
財宝を盗るのが目的だから、沈めないで、どこかへつれていったと思います。もし沈めた....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
芸術家であって行ないよろしきにかなった王とはいえないが、茶の珍種を得んためにその
財宝を惜しげもなく費やした。王みずから茶の二十四種についての論を書いて、そのうち....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
に語りつがれていた。 134ムード(九九八-一〇三〇年)。インドを侵略して数多の
財宝を掠取した。 〃 ダヴィデ――聖書に見えるイスラエルの王で『詩篇』の作者。イ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
来て、民家の財産や女たちを掠奪した。 その挙げ句に、かれらは或る寺へも乱入して
財宝を掠め取ろうとした。この寺ではかねて供養に用いる諸道具を別室に蔵めてあったの....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
子から乗りだすと、 「貴様も知ってのとおり、あのメダルは、海賊王デルマが、埋めた
財宝のありかをしるして二つにわり、ひとつをオクタン、ひとつをヘザールというふたり....
「恐竜島」より 著者:海野十三
「そうです。約八百八十年の昔、スペインの海賊船、ブラック・キッドがこの島にその
財宝をかくしたという、しっかりした証拠があったのです。セキストン伯はそれを知って....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
ますでござります。しかるにこの度は、先方の父親が、若様の御支配遊ばす、わたつみの
財宝に望を掛け、もしこの念願の届くにおいては、眉目容色、世に類なき一人の娘を、海....
「獏鸚」より 著者:海野十三
田代金兵衛の用心棒になっていた。ところが暁団では田代金兵衛の一億円を越えるという
財宝に目をつけて、その手引を昔の縁故で健次に頼んだのだが、彼は拒絶してしまった。....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
四時間にして、いっさいは終わった。スペイン艦隊は撃滅され、キャデイズの街は武力も
財宝もともどもに、すべてイギリスの手に落ちたのである。因縁深くも時のアンダルシア....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
賊なきにあらず。われ聞く、ロッキー山間には盗賊隊を成し、汽車の線路を遮り、乗客の
財宝を奪い取るがごときことあるは、しばしば新紙上に見るところなり。 人あり、問....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
時に枝を生み、銀の樹は日々花を開く)と記し、あるいはまた「招財進宝、堆金積玉」(
財宝を招き入れ、金玉をうずたかくつむ)とも記するあり。各商店の軒下に、「富客常臨....
「春風遍し」より 著者:小川未明
いうものを仮借なく敵視した時代もあったが、これ等の欲深者も死ぬ時には枕許に山程の
財宝を積みながら、身には僅かに一枚の経帷衣をつけて行くに過ぎざるのを考えると、お....