財源[語句情報] »
財源
「財源〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
財源の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ビヤの旅行者の物語にあると言われていて、八七九年以後|広東における主要なる歳入の
財源は塩と茶の税であったと述べてある。マルコポーロは、シナの市舶司が茶税を勝手に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
良材の運輸とに向けられ、塩の|買〆も行なわれ、御嶽山麓に産する薬種の専売は同藩が
財源の一つと数えられた。人参の栽培は木曾地方をはじめ、伊那、松本辺から、佐久の岩....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
尾州藩にして見ると、年々木曾山から切り出す良い材木はおびただしい数に上り、同藩の
財源としてもこの森林地帯を重くみていたように世間から思われがちであるが、その実、....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
る。其都市の劣敗者――というのが悪るければ弱者――が毎日電車に乗って市の重大なる
財源の供給者となっている。 ▲交通の便利の恩恵を受けるのは市の附近の農民で、ツ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
利益で販売なすってはどうです。そうすれば洋酒の客はみなこちらへ来るから、あの店の
財源はたちまち涸渇する。それでは食料品の安売りも出来ないという順序でしょう』 ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
、と、そぞろにキモをつぶしたのです。犬の競走というオナグサミを提供して同時に地方
財源としてテラ銭をかせぎたい、これが本当のところであろうし、それだけで充分であろ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
経営を企てしその費用の出処に苦しみつつある内情を洞見し、かくして日本政府に一種の
財源を与うるときは、生糸専売の利益を占むるの目的を達し得べしと考えたることならん....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
から飛上って『占めた!』と叫びます。雪掻き仕事は、その日勘定の仕事ですから恒久的
財源にはなりませんが、然し、ちょいちょいあるので、姉か叔母さんに駄賃を貰うような....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
里本邸の外アンジアン及びニイスに別荘を有し、はなはだ贅沢なる生活を為せるも、その
財源をいずこに求むるや不明。元来政界に特殊関係、または党派的勢力なきにもかかわら....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
するものが居た。――石狩、上川、空知の地味の優良なところは、道庁が「開拓資金」の
財源の名によって、殆んど只のような価格で華族や大金持に何百町歩ずつ払下げてしまっ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ても一人平均六円位ずつの僧禄を与えるです。話は余事に渉ったですが、法王はまた別に
財源を持って居る。それは信者からの上りものもあり、法王自身に付いてある荘田もあり....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
彼は、オランダを、アイルランドに対比せしめて、次のように指摘した。イングランドの
財源を枯渇せしめている目下の宿痾は、アイルランドの反乱であるが、それを完全に掃蕩....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
万ソル(わが五十万円)を費やし、六個の慈善病院と三個の孤児院を維持すという。この
財源の主なるものは富くじの収入なりとす。この慈善事業の盛んなる余弊として、貧民が....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
タマニー派として、ようやく社会の耳目をひくようになったのである。 しかし、彼の
財源はやはり北九州の炭坑にあったものだから、石炭の売れない時には、彼はいつも悲観....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
したならば、不景気はやってこないとだれが保障できるでありましょうか。池田総理は、
財源はつくりだすものであるといっておりますが、
財源は税金の自然増収であります。日....