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財産権
「財産権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
財産権の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
輝かしい日だ、雪は降りしきっているが……。『多腕人間方式』が、いよいよ一つの
財産権となったのだ。 特許登録されるまでには、これから六十日間の公告期間を経過....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
れは刑罰ではなく、一種のいわゆる保安条例に過ぎないのであるから、名誉権・市民権・
財産権等には、何らの影響もなく、期限満ちて帰国の上は、再び以前の身分を回復するこ....
「世界の寡婦」より 著者:宮本百合子
民法が改正されようとしている。婦人にとって重大なかかわりをもつ結婚、離婚、親権、
財産権などの条項が変更される。親、戸主の権威が不幸の原因とさえなっていた結婚とい....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
性の実際の助力となり得たろう。きょうではあまりおそまきな、結婚の自由、男女平等の
財産権、平等の親権、その他いまになって改正された条件は、昔の民法からみれば婦人の....
「婦人も参政権を要求す」より 著者:与謝野晶子
ば、家庭の民主主義化というのは、夫婦の愛情の平等、夫婦の経済的労働の平等、夫婦の
財産権の平等、父権と母権の平等、親と子との権利の平等、兄弟姉妹の権利の平等の如き....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
度は著しく高く、従って何らの資本が土地に投下されず、相続権がなく、従ってほとんど
財産権がなくとも、それは、なお、その面積に比例して大きな人口を維持しているのであ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
、「他の人はいざ知《し》らず、余《よ》が日本の婦人を妻とする理由は男女同権論とか
財産権が如何《どう》とか、こういう水臭《みずくさ》い関係より偕老《かいろう》の契....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ただ法律上厳格にこれを区別した所以のものは、社会の秩序を維持する、主人たるものの
財産権を保護するという意味が主なるものであったと存じます。されば、その主人が好意....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
分を厳格に区別し、互いに相|紊れざらしめて、以て社会の秩序を正し、兼ねて所属主の
財産権を擁護した所以のものであった。 家人、奴婢(官戸、官奴婢とも)は畢竟同じ....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ん民族上の問題ではありません。それを国法上厳重に差別しましたのは、一つは所有者の
財産権擁護と、一つは社会の階級秩序の維持のためとであったにほかならんのであります....