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財閥
「財閥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
財閥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
の偶然を呼んで、三十五歳の無名の青年実業家が、二十一年度の個人所得番付では、古い
財閥の当主の上位を占めるという大きな偶然を作りだしたのだと、彼は思っていた。 「....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
する想いだった。 ある日、「調査係募集。学歴年齢ヲ問ワズ。活動的人物ヲ求ム。某
財閥直営会社。本日午前十時中央公会堂二階別室ニテ面会ス」という広告を見て、中之島....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
する覚悟なら、やってやれないことはあるまい。おい、多島。吾輩は、君に、ある有力な
財閥人を紹介する。そして志々度博士と緊密なる関係のもとに、協力してやっていくこと....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
して彼等に対し、如何なる手段をもって如何に対すべきであろうか。 政治家も軍人も
財閥も技術者も科学者も、この驚異的事態を真に了解した者は、いずれも皆茫然自失の結....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たとある。 その顔触れの中には梨本宮をはじめとし、広田、平沼両重臣あり、その他
財閥、軍閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
目になるから交通は杜絶する。そうなって、澎湃とおこってくる反乱の勢いを、ミスルの
財閥や英軍がどうふせぐだろうか」 折から天空低く爆音が聞えた。毎夕、|悪魔の尿....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
簡単にいうと、それは極めて普通の古い柱時計を指しているのであるから、さてこそ上は
財閥の巨頭から、下は泥坊市の手下までが、あわてくさって、椅子とともに転がった次第....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、対日戦の根源ははるか日中戦争にあった。いや、それよりももっと前、英国系のユダヤ
財閥が、日本追い出しの陰謀を秘めて、中国を植民地化するために四億ポンドという沢山....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
るから、お客は益々衰弱する。ところへ六・一自粛、馬小屋には裏座敷がないから、厭世
財閥の旦那方が真剣に慌てた。
財閥の旦那が慌てるのは、持てる者は不幸なるかな、....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
マル公で売ったり買ったりする話だと、おどろくわ」 「なるほど。聞きしにまさる新興
財閥ですな」 「男の方って、羨しいわね。密林へ阿片を埋めたりなんかして、ギャング....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
かろうと思われるのであります。大会社等でいわゆる上に立つ人とは、単に大株主とか大
財閥の関係者というだけで、幾つかの会社の重役を兼ね、自動車で乗り回しているだけで....
「九段」より 著者:坂口安吾
東京は小石川に「もみぢ」という旅館がある。何様のお邸かと見まごうのは、もとは何様かのお邸だから当り前の話。旧
財閥や宮様の邸宅別荘が売り物にでて大旅館や料亭になっているのは全国的な現象で、こ....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
懺悔すべきにはちがいない。しかし、国民に懺悔を強いる前に、まず軍部、重臣、官僚、
財閥、教育者が懺悔すべきであろうと思った。「一億総懺悔」という言葉は、何か国民を....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
もそのネライが奈辺いかなるところにあるかは察するに難くないが、いずれにしても氏は
財閥住友の御曹子であって浮世のせち辛さを知らないいわゆるお坊ちゃんと見るべき人で....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
名のもとに官僚的農村支配を復活せんとしており、さらには、独占禁止法の改正によって
財閥の復活を意図しておるのであります。今にしてこの反動逆コースを阻止せんとするに....