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貢献
「貢献〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貢献の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
は、第四階級者でなくとも、その階級に同情と理解さえあれば、なんらかの意味において
貢献ができるであろうに、それを拒む態度を示すのは、臆病《おくびょう》な、安全を庶....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
界革命がひき起こされたのだ。この場合ブルジョアジーの人々が、どれだけ民衆のために
貢献したかは、想像も及ばないものがある。悔い改めたブルジョアは、そのままプロレタ....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
。博士はついに生命を犠牲にしてロケットとテレビジョンとをいかし、世界人類のために
貢献しようと決心したのだ。これから先、吾人が見るところの映像は、博士の生命によっ....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
族の思想感情における、正しき伝統を解得し継承し、よってもって現時の文明にいささか
貢献するところあらんと期する身が、この醜態は情ない。たとい人に見らるるの憂いがな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
題に対する解答を与えるということが、ずっと古代の開闢論的宇宙像の形成には何らかの
貢献をしたであろうし、従ってまたここでも問題とすべきではないかと考えさせるだけの....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
出することによって、癩者の幸福に資する点があるとか、あるいは社会問題としての癩に
貢献する確乎たる自信がないかぎり、これは芸術家――ことに映画のような娯楽的性格を....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
後に御紹介したい一人の人物があります。それはこの話のヒントを与えて以後私の調べに
貢献して下すった故園長の古い戦友、半崎甲平老人であります。この老人は同郷の出身で....
「蠅男」より 著者:海野十三
。この大胆なる学説が、果して正しいかどうか、鴨下ドクトルはそれを人類文化に大なる
貢献をする研究だと思い、遂にその実験台となる人間を親しい塩田検事正に無心したので....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
しからぬ造詣を蓄えて、学術研究の真摯な目的を抱いて渡来し、大にしては世界の学界に
貢献し、小にしては日本の文明にも亦寄与したものはシーボルト一人であった。シーボル....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
文は故フレデリク・マイヤーズ――詩人として令名があるが、特に心霊科学に多大の努力
貢献をした人――が霊界よりカムミンスの手を仮りて書いたものと信ずる旨をオリバ・ロ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
も理想に近いか?』 真の仁者――真の仁者とは、いつもその同胞の幸福と進歩とに、
貢献すべく心懸けて居る、まことの人物、まことの神の子である。又真の哲人とは、知識....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
。」――滝田君はいつもこう言って僕のあき盲を嗤っていた。 滝田君が日本の文芸に
貢献する所の多かったことは僕の贅するのを待たないであろう。しかし当代の文士を挙げ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
で、社会教育の方面から見ても西洋思想輸入という立場から見ても、明治の文運に多大の
貢献をした人で、明治の思想史の側においてけっして看過すべき人でないと思う。 つ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
鑿癖とが他日の大成を十分約束するに足るものがあった。『帝諡考』の如き立派な大著を
貢献されたのは鴎外の偉大な業績の一つである。考証家の極めて少ない、また考証の極め....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
。従来片商売として扱われ、作者自身さえ戯作として卑下していた小説戯曲などが文明に
貢献する大なる精神的事業である事を社会に認めしめたのは全く坪内君の功労である。 ....