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貢税
「貢税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貢税の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
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「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
商人らに申渡した記事があるからだ。しかしながらこの威嚇は効をなさなかったらしい。
貢税額はハッキリわからぬ。明応七年五月の春成公用は二千疋とあるが、五年十二月の条....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
う。 おどけを主とした舞踊である。 遠いむかし。 地方の民が、大蔵省へ馬で
貢税を運び入れながら唄った国々の歌が催馬楽となったといわれるが、田楽ももとは農土....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
らは、兵馬の権はもとより、政治は一切、朝廷を骨ヌキにして奪われ去り、全国の土地、
貢税なども、武家支配下の守護地頭におさえられて、みかどの御料や公卿、社寺の荘園な....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ても、雨を降らせることはできまい」 豊年には、水分川の水のとどく限りな領下から
貢税をとりあげ、水涸れには、素知らぬ顔でいいものか。 いやそのため、楠木家では....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、もう深更に近い頃。 公人とは、僧ではない。雑掌の上役とでもいえようか。荘園の
貢税をつかさどる山門の武士である。その掃部は、倉皇として来て、み簾洩る灯の遠くに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へ、何らかの触れもあるはずですが」 「いや、自分らは政所直属の者でおざる。つまり
貢税の急務をおびて、当地のみならず、東国諸所へまかりくだるもの、いちいちの先触れ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、さいげんもない加速度な支出をぜひなくして来ている。――しかもなお当分は、諸国の
貢税による国費の予算案などは立つ見込みもない。 これでうなずかれるというもので....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、ふるふるだ」「内裏様がどちらであろうと、わしらには何のかかわりもない」「ひどい
貢税や戦のない世でさえあるならば……」「それがわしらの氏神だよ。わしらによい氏神....