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貢進
「貢進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貢進の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
逼《せま》った心持を他《ひと》に与えた。 兄の在学中には、まだ地方から出て来た
貢進生《こうしんせい》などのいる頃だったので、今の青年には想像のできないような気....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないことだし、更にその以前に遡《さかのぼ》って見ると、延喜式の中に典薬寮に納むる
貢進種目として「近江七十三種、美濃六十二種」とある薬草は、そのいずれの方面よりす....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
命はそのままなのだ。それからこの頃弟の薬丸へ養子へ行っている大之丞が、大学南校の
貢進生として藩地より出て来たので、時々昌平寮へも来て面会した。また芝居見物にも随....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
第二の文書を、孫七郎の兄喜右衛門の手からマニラ総督に致させた。「もし今後年|毎に
貢進するに於ては、出征を見合わすも可なり」という意味の文書であった。マニラ総督は....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
養はれ幼き時より義父に就《つ》きて仏蘭西《フランス》語を学びぬ。維新の際福井藩の
貢進生《こうしんせい》となり大学南校に入りそのいまだ業を卒《お》へざるに先立ちて....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
奥州にも加えられた。平家滅亡の翌年、すなわち文治二年に至って、従来秀衡より朝廷へ
貢進する砂金その他の物資は、爾今必ず頼朝の手を経由すべく、左の書面を秀衡に送った....
「山の人生」より 著者:柳田国男
或る段階において、民間の風習を採用して国技とせられたらしいことは、力士の諸国から
貢進せられたのを見てもわかる。すなわちいわゆる田舎相撲の方が起原においては一つ前....