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「貧乏籤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貧乏籤の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
まないのだ。その呪いの的になる人は時々変りはしたけれども、どういうものかおせいは貧乏籤《びんぼうくじ》をひいた。露ほどの覚えもないことをひがんで取って、奥様一流....
新世帯」より 著者:徳田秋声
挨拶することも知んねえけれア、近所隣の交際一つ出来やしねえんだからね。俺アとんだ貧乏籤を引いちゃったのさ。」と新吉は溜息を吐いた。 「ともかく、もっと考えるんだ....
」より 著者:徳田秋声
るように思えてならなかった。 「三度目に、こんな責任を背負わされるなんて、僕こそ貧乏籤を引いてるんだ。」笹村は揶揄い半分に言い出した。 「三度目だって、可愛そう....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て、信者仲間の歓迎会には私共も共々お客として招かれたのでありました。私共に代って貧乏籤をひいてくれた下曾根さんは、十七年間会堂|裏に自炊生活をつづけました。下曾....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ないというきついお達しを急に思いだしては手を戻すのであった。 「ああ辛い。とんだ貧乏籤をひいたものだ。あの日本の小猿め、早くくたばっちまえばいいものを。そうすれ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
も、一度でげっそり痩《や》せてしまう。 大名連中、「日光お直し」というと天下の貧乏籤《びんぼうくじ》、引き当てねばよいが……と、ビクビクものであった。 でき....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ものも、むろん多数でありました。そしてその末がいくつもに分かれた中において、一番貧乏籤を引きあてたのが、今のいわゆる特殊部落の人々の祖先でありました。 その原....