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「貧病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貧病の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
うな馬鹿がいるのも、浮世の味。」と笑って言って、小判十枚を紙に包み、その上書に「貧病の妙薬、金用丸、よろずによし。」と記して、不幸の妹に手渡した。 女房からそ....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
の売名行為のなかで、これだけはいくらか世のためになったといえるのがあるとすれば、貧病者への無料施薬がそれであろう。しかし、それとて真に慈善の意志から出たものか、....
式部小路」より 著者:泉鏡花
ゃあがって、喰い裂いちゃ吐出しまさ。 大概のことは気にもかけなかったが、婆さん貧病は治して貰った、我が朝の、耆婆扁鵲と思う人を、藪はちと気になったから、山の井....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
僧を供養し仏菩薩の像を造った。あるいは貴卑平等の大会を催し貧富の差別の逓減を計り貧病に苦しむものを救った。これらのことはその数計り難い。その写した経は一切経三部....