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貧道
「貧道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貧道の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》かぬにこの蟒《うわばみ》の眼は動くから竜だろうと、止香を焚《た》いて蟒に向い、
貧道《それがし》青竜疏を念ずるに、道楽でなく全く母に旨《うま》い物を食わせたい故....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
人皇百十一代霊元天皇の延宝五年|丁巳霜月初旬に及んで其業|了るや、京師の本山より
貧道を招き開山|住持の事を附属せむとす。
貧道、寡聞浅学の故を以て固辞再三に及べど....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
ぶき流れ、降積りたる雹を染め候が、赤き霜柱の如く、暫時は消えもやらず有之候よし、
貧道など口にいたし候もいかが、相頼まれ申候ことづてのみ、いずれ仏菩薩の思召す処に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とができましょうか。まして、人情というものの煩悩《ぼんのう》から全く脱しきれない
貧道無縁の身、あちらへ帰りますと、見るもの、聞くものが、みな人情のほだしとならぬ....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
所領に命を失いし事大地微塵よりも多し。法華経の為には一度も失う事なし。されば日蓮
貧道の身と生まれて、父母の孝養心に足らず、国恩を報ずべき力なし。今度頸を法華経に....