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責めを負う
「責めを負う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
責めを負うの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
れを罵倒する時は、ただ自己を罵倒するのである。今の世に美術無し、というが、これが
責めを負うべき者はたれぞ。古人に対しては、熱狂的に嘆賞するにもかかわらず、自己の....
「旅愁」より 著者:横光利一
いる。それにしても、僕は千鶴子さんを君に紹介した責任もこのごろ感じ、柄になくその
責めを負うつもりも出て来ている。君のは愛ではない。大愛でもない拷問だ。やはり、君....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
全に対する科学的保証の付いていない公共構造物が至るところに存在するとすれば、その
責めを負うべきものは必ずしも製造者や当局者ばかりではない。 もしも需要者のほう....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
うしてその失敗を踏み台にして徹底的に安全なものを造り上げるのが、むしろほんとうに
責めを負うゆえんではないかという気がするのである。 ツェッペリン飛行船などでも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 シラホネをハッコツと呼びならわしたのは、大菩薩峠の著者あたりも、その一半の
責めを負うべきものかも知れない。よって内心に多少の恐縮の思いを抱いて、この宿を出....
「ある思想家の手紙」より 著者:和辻哲郎
て彼の自暴自棄を手伝ったのは、私であったかも知れません。私もまた彼の頽廃について
責めを負うべき位置にあるのです。ことに私は(物的価値に重きをおかないと信じている....
「三国志」より 著者:吉川英治
なげに、謝ったが※良は、 「わが計事を用いないで、こういう大敗を招いたからには、
責めを負うのが当然である」 と、軍法に照らして、その首を刎ねん――と太守へ申し....
「三国志」より 著者:吉川英治
諸将と評議していると、そこへ成都から費※が勅使として下ってきた。 さきに街亭の
責めを負うて、孔明は丞相の職を朝廷に返していた。今度、成都からの詔書は、その儀に....