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責任
「責任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
責任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
中学だった。教師は皆個人としては悪人ではなかったに違いなかった。しかし「教育上の
責任」は――殊に生徒を処罰する権利はおのずから彼等を暴君にした。彼等は彼等の偏見....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
ね。………お父さんにも一応話して見れば善いのに。お父さんから断るのならばお前にも
責任のない訣なんだから。」――そんなことも口に出して言ったりした。お鈴はいつにな....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
話を聞かないと云う訳には行かなかった。が、同時にまた不吉な予感と茫漠とした一種の
責任感とが、重苦しく私の心の上にのしかかって来るような心もちもした。私はそれらの....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
頼するよりも先にあたし自身の評価を信頼します。その代りに将来の幸不幸はあたし一人
責任を負いますから』って。
「けれどももう来年になれば、弟も商大を卒業するし、妹....
「冬」より 著者:芥川竜之介
面会室の外へ出た時、何か従兄にすまなかったように感じた。が、それは僕等同志の連帯
責任であるようにも感じた。僕はまた看守に案内され、寒さの身にしみる刑務所の廊下を....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
はるか》に恐しい力を以て、あらゆる僕の理想を粉砕した。が、それと同時にまた、僕の
責任が急に軽くなったような、悲しむべき安慰《あんい》の感情を味った事もまた事実だ....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の習慣通り、敵打《かたきうち》の旅に上《のぼ》る事になった。甚太夫は平太郎の死に
責任の感を免《まぬか》れなかったのか、彼もまた後見《うしろみ》のために旅立ちたい....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
よいよ悄気《しょげ》る)僕もどうなるかと思っているのです。
編輯者 どうもそう無
責任では困りますなあ。しかし何しろ半時間ばかりでは、急に書いても貰えないでしょう....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
するのも同じことである。すると意志の自由にはならない。意思の自由にならない行為は
責任を負わずとも好《よ》いはずである。けれどもお嬢さんは何と思ったであろう? な....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
かながら妙な曇りを落させた。と云っても、勿論彼が、彼のした行為のあらゆる結果に、
責任を持つ気でいた訳ではない。彼等が復讐の挙を果して以来、江戸中に仇討が流行した....
「早春」より 著者:芥川竜之介
はんとし》の間に少しも見知らぬ不良少女になった。彼の熱情を失ったのは全然三重子の
責任である。少くとも幻滅《げんめつ》の結果である。決して倦怠《けんたい》の結果な....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
から、罪人に対する我我の態度は寛大になるのに相違ない。同時に又自由意志を信ずれば
責任の観念を生ずる為に、良心の麻痺《まひ》を免れるから、我我自身に対する我我の態....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
憶を信ずるとすれば、新聞は皆兄さんの自殺したのもこの後妻《ごさい》に来た奥さんに
責任のあるように書いていました。この奥さんの年をとっているのもあるいはそんなため....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
だ余憤《よふん》の消えないように若い下役《したやく》へ話しかけた。
「これは君の
責任だ。好《い》いかね。君の
責任だ。早速|上申書《じょうしんしょ》を出さなければ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
諾きにならないのではあるまいか。それが心配で。」と返事した。ファラデーは「そんな
責任の重い位置につくことを勧めてくれるな。」という。チンダルは「いや、私はもちろ....