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「責道具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

責道具の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
れても、目をつぶらないところを見ると、これは確《たしか》に狂気《きちがい》です」責道具などの懸けられてあるその室で、お島は係の警官から、笑いながらそんな事を言わ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
が責めるが、しかし、お前を、このまま、ふた親の側へは、どうも返せぬ。 赤子を、責道具に使うことの、よしあしがいっていられる場合ではないのであった。 さて、宿....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
の効果ある暗示を読んでいたのである。けれども、読んでいたに拘らず、正隆は、自他の責道具である教壇から、身を退けようとはしなかった。決心をしないばかりか、彼には、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ったように見せかけておいて、搦手《からめて》から、神尾の大将を責めるんだね。その責道具というのはこういう仕組みにするといい、まず、神尾の殿様へ使を立てて、このた....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
靴・うば車・額面など、そういうものが沢山陳列してある。ここにも矢張り古い時代の呵責道具が並べてあった。それから玻璃に画いた農民美術のいろいろのものがあり、この中....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は打擲《ちょうちゃく》にうち負けてしまった。毎日朝と晩に三時間ずつ、クリストフは責道具の前に引据えられた。注意と不愉快とにたまらなくなり、頬《ほお》や鼻に大粒の....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
もあるだろうと思い、所感の一端を述べたのである。 第二十章 忠告の取捨 教訓を責道具《せめどうぐ》に使うなかれ こういう僕もこれより言わんと欲《ほっ》するこ....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
の口がと畳|叩いて小露をどうなさるとそもやわたしが馴れそめの始終を冒頭に置いての責道具ハテわけもない濡衣椀の白魚もむしって食うそれがし鰈たりとも骨湯は頂かぬと往....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
は、ほかに仕様もないのである。 わが国にかぎらず、どこの国でも昔は非常に惨酷な責道具を用いたのであるが、わが徳川時代になってからは、拷問の種類は笞打、石抱き、....