貴族院議員[語句情報] » 貴族院議員

「貴族院議員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貴族院議員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
じめたのは、曾祖父|惣助《そうすけ》の時代からであった。その頃、れいの多額納税の貴族院議員有資格者は、一県に四五人くらいのものであったらしい。曾祖父は、そのひと....
虚構の春」より 著者:太宰治
へ火鉢投じて、ガラス戸二枚破損の由、話、半分としても暗涙とどむる術ございませぬ。貴族院議員、勲二等の御家柄、貴方がた文学者にとっては何も誇るべき筋みちのものに無....
狂言の神」より 著者:太宰治
。戸籍名、手沼謙蔵。明治四十二年六月十九日、青森県北津軽郡金木町に生れた。亡父は貴族院議員、手沼源右衛門。母は高《たか》。謙蔵は、その六男たり。同町小学校を経て....
帰去来」より 著者:太宰治
へ火鉢投じて、ガラス戸二枚破損の由、話、半分としても暗涙とどむる術ございませぬ。貴族院議員、勲二等の御家柄、貴方がた文学者にとっては何も誇るべき筋みちのものに無....
もの思う葦」より 著者:太宰治
にいたるまで、撩乱せよ、である。 私は生れたときに、一ばん出世していた。亡父は貴族院議員であった。父は牛乳で顔を洗っていた。遺児は、次第に落ちぶれた。文章を書....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
その日命ありてにわかに遠方に出張し、三月あまりにして帰れば、わが留守に浪子は貴族院議員|加藤某の媒酌にて、人もあるべきにわが従弟川島武男と結婚の式すでに済み....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
と相容れないとしても、とに角博士はそういう学説の功績によって懼れ多くも勅選されて貴族院議員になったという点を忘れてはなるまい。――それから〔士官学校(十一月)〕....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
で、過去の日本が、名門の子供を優秀にした、つまり、近衛とか木戸という子供は、すぐ貴族院議員となり、日本の枢機にたずさわり、やがて総理大臣にもなるような仕組みで、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
呼ばれ、若い国民の大導師とさえ呼ばれている社会教育の大先覚者で、その功績によって貴族院議員に勅選された人なのである。次郎はまだ一度もその風貌に接したことはなかっ....
光は影を」より 著者:岸田国士
きれいに刈りこまれた生垣が、今は、ジャングルのように枝葉が伸び放題になつている元貴族院議員の邸の門には、その標札が消えて、別の名前が出ていた。いつも会えば向うか....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
、葉桜と欅の若葉に、初夏には早い青嵐が吹いていた。 結果は、諭旨退学である。前貴族院議員本間千代吉、高橋ドリコノ博士、元アルゼンチン公使内山岩太郎らをはじめと....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
よく盛返した。その家は今でも連綿として栄え、初期の議会に埼玉から多額納税者として貴族院議員に撰出された野口氏で、喜兵衛の位牌は今でもこの野口家に祀られている。然....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
やつして、そっと亡命せざるをえなかったではありませんか。これもまた」とベエコンは貴族院議員たちのほうに振り返りながら結論した、「これもまた、諸卿の深く同意さるる....
黄灯」より 著者:田中貢太郎
また物凄く笑った。 「悪党と云いますと、殿様でございますか」 「そうさ、伯爵さ、貴族院議員なんて澄まし込んでやがるが、悪党だよ」と云った書生は、急に主翁の肩を突....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
彼処ん王さまん如っとたい。よか親子ですもんな。三等に乗っとりますばってん、そりゃ貴族院議員の資格もあるちいいよりましたばい。鯨ん鑵詰ばこさえとる。全国に出します....