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「貴種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貴種の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
母と知る、還って自らを齧み断つ〉とす。今日もアラビヤ人など極めて馬の系図を重んじ貴種の馬の血筋を堕さぬようもっとも腐心するを見れば、たまたま母子を配せしめた事も....
激動の中を行く」より 著者:与謝野晶子
彼らは、祖先の美名と現在の爵位とを誇示して、他の一般民衆と分離し、幾段か高い名門貴種の人であることを是認せしめようとします。みすぼらしい家屋に住んで、平凡無能な....
水の女」より 著者:折口信夫
正天皇と丹比と音の転じたことも考えてよい。 産湯から育みのことに与る壬生部は、貴種の子の出現の始めに禊ぎの水を灌ぐ役を奉仕していたらしい。これが、御名代部の一....
私本太平記」より 著者:吉川英治
めずり出した。それも下婬は問題でない。彼が渇いていたのは、いわゆる上婬の女性で、貴種でなければならなかった。 時しも、といってよい。 どんな深窓の女性も、彼....