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「貴金属〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貴金属の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青木の出京」より 著者:菊池寛
倒すやら大変だ。近藤さんのうちも、とうとうお払い箱さ。なんでも、近藤さんのうちの貴金属をずいぶん持ち出して、売り飛ばしていたんだってね。あいつのは、まるきりでた....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
れは、大変|突飛な計画だった。私はその足ですぐに日本橋の某百貨店へ行った。そこの貴金属売場へゆくと、誰にも発見されるような万引をやった。果して私は逮捕せられてし....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
塊事件」を知らない人はあるまいが、事件というのは今から十日ほど前、銀座第一の花村貴金属店の飾り窓から、大胆にもそこに陳列してあった九万円の金塊を奪って逃げたとい....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
達を迎えながら、この事件は自殺でなく絞殺による他殺事件である事、被害者はこの店の貴金属部のレジスター係で野口達市と言う二十八歳の独身店員である事、死体の落下点付....
少年探偵長」より 著者:海野十三
しまってやろうか。売ってしまえば、めんどうなことはなくなる。それがいい、そのうち貴金属商に、そっと見せて、値段がよければ売ってしまってやれ) そんなことを考え....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ごりょう》の旅行鞄みたいであった。その上にも彼は、隅の金庫を開いて中から取出した貴金属細工のついた帯留《おびどめ》や指環の箱、宝石入りのブローチの箱、腕環《うで....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
に腹の底から食べたものが込み上ってくる。 といって今、往来で拾ったばかりの石を貴金属屋へ持参して、その周囲をかくの如き様式の芸術で包んでくれと頼んで見た所で、....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
いておいたけれど、よくもう一度相談してみてくれ。銀は東さんでない方がいいだろう。貴金属屋の方が……」 「では今日中に」 私は渋々立ち上り、袋戸棚から重い鉄の鍵....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
と、扉をあけてチョロチョロと入って来て、払子を揮って追い出したりした。 宝石や貴金属の鑑定には、名人だという噂があり、贓品などをも秘密に買って、秘密に売るとい....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
っていなければいいのだわ」 彼女はフラフラと書斎を出た。電話を掛ける声がした。貴金属商へでも掛けるのだろう。 彼女は書斎へ帰って来た。私と向かって腰を掛けた....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
す?」 「ただわしがそれを欲しないからだ。地下には四十の部屋があってあらゆる宝石貴金属が一杯そこに詰まっている。何億あるか何十億あるか、現代の貨幣に換算したらそ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
いくつかの唐櫃であり、その中に充ちている物といえば、黄金の延棒や銀の板や、その他貴金属の器具や武具であった。 昭和年間の価値に換算したら、何百萬両になろうとも....
暗夜の格闘」より 著者:小酒井不木
しれませんが、これから私のお話しするのは、先年来、東京市内の各所を荒らしまわった貴金属盗賊団を俊夫君の探偵力によって見事に一網打尽にした事件です。 十月のある....
謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
これも霧原警部の「特等訊問」の話である。 銀座四丁目に、貴金属宝石商を営んでいる大原伝蔵が、昨夜麹町区平河町の自宅の居間で、何ものかに殺....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
めていた。 客間の置時計が九時を打つと、それを合図のように玄関のベルが鳴って、貴金属商の杉村が来た、と書生が取りついだ。貴金属商というのは表面で、実は秘密に婦....