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「貶する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貶するの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
はあの西国巡礼の歌を聞くとき、それに強い劇しさが現われていないからと言ってそれを貶するであろうか。もしそういう人があったら、その人の気持ちはあの巡礼の歌を聞くの....
連環記」より 著者:幸田露伴
然程でも無いような人であるが、とにかく異色ある人だったに違い無く、宋史の伝は之を貶するに過ぎている嫌がある。道仏の教が世に出てから、道仏に倚るの人は、歴史には大....
学生と教養」より 著者:倉田百三
あらゆる積極的な意欲はことごとく、道徳の実質であって道徳律はその意欲そのものを褒貶するのでなく、その意欲間の普遍妥当なる関係をきめるのである。しかしながらこの意....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
これを繞るが如くであるべきである。それにもかかわらず、とかくに自己を挙げて京伝を貶する如き口吻を洩らすは京山のいう如く全くこの人にしてこの病ありで、この一癖が馬....
最近の感想」より 著者:種田山頭火
、私は『情理をつくした俳論』を要望する。 合しても離れても、また讃するにしても貶するにしても、すべてが理解の上に立っていなければならない。個々の心は或は傾向を....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
者なるのゆえをもって、目するに北方の強者たる夷狄の称をもってし、これを蝦夷として貶することあるべけんや。 しからば中世京師の※紳が、武士を夷と称せしは果してな....
西航日録」より 著者:井上円了
なるも、永く堅忍するあたわず、小事に拘泥して全局をみるの識見に乏し。人を品評し褒貶するに巧みなるも、自ら進取し実行するの勇を欠く。幸いに戦いに臨みて死を顧みざる....
純情主義を想う」より 著者:小川未明
あって、マルクス主義が科学的である故に、前者に、大衆を獲得する力がないといって、貶することができるであろうか。 その時代の民衆作家は、みなナロードの精神を有し....