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買主
「買主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
買主の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
たし、ただ大損をせざるを以て、念とすべし。 一、なるべく大なる配当を獲んとする穴
買主義と、配当はともかく勝馬を当んとする本命主義と。 一、堅き本命を取り、不確か....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
みは、例の如くだらしなく胸を開けはだけ、おはぐろの剥げた歯を桃色の齦まで見せて、
買主に出すとてせっせと茶を沸かして居る。頬冠りした主人の久さんは、例の厚い下唇を....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
(Lord St. Leonald)と号した人である。サグデンは学生時代に「売主
買主の法律」(Laws of Vendors and Purchasers)とい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の言うところによると、お銀様が、今度この土地で地所を買入れたということであって、
買主は無論お銀様であって、その中間に立ったのがほかならぬこの関守、それからお銀様....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と中腰になりました。
相当薄気味の悪い声ではあるけれども、主のわからない方面の
買主に向って、この頬かむりの野郎があえて人見知りをしないらしい。
「まっぴら、ご....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
好事じゃと申して、そんな峠へ別荘でもござりますまい。……まず理窟は措いて、誰だか
買主が分らぬでございます。第一その話がござってから、二人や、三人、ぽつぽつ峠を越....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
ました。だけど、私は実際のところ、真剣に結婚を考えてはいなかったのです。だから、
買主が大佐、売主が私。売物は売主と同一のもの、但し、新品同様、履行は、昭和二十九....
「日蔭の街」より 著者:松本泰
内職なんかせずに絵を描いて暮せる」私は柏の為に金が入った事を喜ぶと共に、不思議な
買主の事を考えさせられた。どうせ金を払う位なら、何故危険を冒して会場から絵を持ち....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
日 成行村売主 儀十郎印 請人 弥右衛門印 同 政五郎印 大久保村
買主 儀左衛門殿 右の「上十五日」とは、月の上半に右両村内に生じた死牛馬の....