買値[語句情報] » 買値

「買値〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

買値の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:渡辺温
でも、あんた、今五十円位するってそう云ったでしょう。」 「うん、それは、併し、買値の話だよ。売るとなるとなかなかそうはいかない。」 「あたし売りやしなくってよ....
足迹」より 著者:徳田秋声
ていた。そのパナマも、遊びに来る糺の友人に買ってもらおうとしたくらいであったが、買値を言えば嗤われるほどであったので、叔父は気持を悪くして、それだけは冠って行く....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
り、この法律によって直系の子孫は誰でも、この家族から売り渡された地所を、その際の買値を支払って買戻すことが出来るのである。以前には直系子孫と同じく傍系子孫もこの....
」より 著者:岡本綺堂
鼻を高くして、これも成田さまの御利益だろうとお常はいう。 鮫洲の鯨とちがって、買値はたった一朱だから、損をしても知れたもので、まったく掘出し物であったかも知れ....
変な恋」より 著者:小酒井不木
べ、変なものの言い方をして、変な手附きで金を貰って行くのであった。そうして、その買値は、時価よりもうんと安かったけれども、売り手は別に不足をいわず、唯々諾々とし....
空罎」より 著者:服部之総
越したる金銀品物も、その所に於て取扱ふべし。魯西亜人市店にて択みたる品は、商人売買値段に応じ、船中持ち渡しの品を以て弁ずべし。役所に於て、日本役人取計ふべし。」....