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買入れ
「買入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
買入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地中魔」より 著者:海野十三
しかも一番急ぎの大切な荷物が」 「その荷物というのは、なーに?」 「地下鉄会社が
買入れた独逸製の穴掘り機械だ。地底の機関車というやつだ。三|噸もある重い機械が綺....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
受けた金剛蜻治は、自分達の先輩であり恩師にあたる津田白亭が半歳程前にこの岳陰荘を
買入れた事、最近川口と二人で岳陰荘の使用を白亭に願い出たところが快く承諾を得たの....
「食魔」より 著者:岡本かの子
うな漢字辞典や、受験本を書いて独力で出版販売した。当ったその金で彼は家作や地所を
買入れ、その他にも貨殖の道を講じた。彼は小富豪になった。 彼は鰥で暮していた。....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
部と無いものであろう。 此のシーボルトの『動植物譜』は先年倫敦の某稀覯書肆から
買入れたのが丸善の誇りの一つであったが、之が焼けて了ったのだ。 『片無しかネ?』....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
築でがしてな、まんずこの辺では彼店だね。まだ、旦那、昨日はその上に、はい鯉を一尾
買入れたでなあ。」 「其処へ、つけておくれ、昼食に……」 ――この旅籠屋は深切....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
、困ることには「ほや」などが壊れても、部分的な破損を補う事が不可能で、全部新規に
買入れねばならない不便があった。石油なども口を封蝋で缶してある大きな罎入を一缶ず....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
つでいいが)買ってくれという、ずいぶん厄介な注文をしてくれないか。 次の書物、
買入れまたは借入れを乞う。買うのは毎月一冊ぐらいずつでいい。それも無理にとは言わ....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
ラス王は、新しい御殿をたてることにしました。かれは掲示を出して、材木や石材などを
買入れることから、人夫を使うことをふれさせ、何によらず高い価を払うことにしました....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
だけの智識を貰って来たのである。それから東京へ出掛けて、学校で見たものと同じ物を
買入れて来た。喇叭状の聴音器である。鶴見はその喇叭をかれこれ十年も使っているので....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
な」 「それも一つの考えだが、まだこの妾には品物が少し不足に思われてね」 「何も
買入れた品物じゃなし、資本いらずに仕入れた品、見切り時が肝腎ですよ。そうこう云っ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
を手に入れたのは、浪速高津の古物商からであった。それも孕独楽一揃いとして、普通に
買入れたのに過ぎなかった。その親独楽も十個の子独楽も、名工四国太夫の製作にかかわ....
「兜」より 著者:岡本綺堂
らない掘出し物をしたのを喜んだという話であるから、おそらく捨値同様に値切り倒して
買入れたのであろう。 それはまずそれとして、その明くる朝、本郷の追分に近い路ば....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
成した。 監督は、一寸考えてから立上った。そして何処からかストライキ全盛時代に
買入れたドスを一本持出して来ると、そいつの鐺でドンと床を突きながら、 「じゃ、殿....
「競馬」より 著者:犬田卯
地金の騰貴につけ込んで、入歯でも金時計でも万年筆でも、金と名のつくものなら何でも
買入れていることを彼は知っていたのだ。 塚田屋の店先へ行ってみると、四五人の百....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
した。けれどもやはり相当の値段に売れて居るものとみえて、続々商人がカルカッタから
買入れて来るです。
またインドから銀塊、銅、鉄、真鍮の類が沢山輸入され、このほ....