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「買切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

買切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
殺し」有楽座で初演。 一九二二年。「女親」帝劇に於て初演。大倉喜八郎一夜帝劇を買切りし際、「女親」の一部を改めて上演せしことを知り、劇作家協会と共に立ってその....
夜の靴」より 著者:横光利一
農具を買い集めに来た見知らぬ一人の男が、参右衛門の所へ薪買いに来て、東京へ貨車を買切りで帰るのだが、荷の噸数が不足して貨車が出ない。誰か帰る者の荷物を貸す世話を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
野郎に軽業をさせて今日はお前と俺がお客になって見物するんだ、この桟敷《さじき》は買切りだから誰に遠慮もいらねえ、首尾よく野郎の芸当が勤まれば、二人の手から祝儀を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
時のお松といったあのくらいの年ばえの子がいたら出せと頼んだが、今晩は、子供さんを買切りのお客があって、あいにく一人も子供さんがありませぬ――とかなんとか挨拶しお....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
だ。然し、その四日目になると、お筆は杉江を二階に呼んで、意外な事にはその一等室の買切りを命じた、しかもその上更に一つの条件を加えたのであったが、その影には、鳥渡....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
在客があるはずであるが、日中のせいか広い風呂場には一人もみえなかった。菖蒲の湯を買切りにした料見になって、全身を湯に浸しながら、天然の岩を枕にして大の字に寝ころ....