貸主[語句情報] »
貸主
「貸主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貸主の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
もあろうが、残念に思ったり各種の不安を持ったりする人もあるだろう。こうなると本の
貸主と借主とは敵味方のようなものだ。 こうした色々の心理を通じて、併し少なくと....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
であることを信じる。氏の有名な借金上手も、この点から充分に説明出来る。借金という
貸主からの被害がなくなると、内田氏は初めて本当に憂鬱になるだろう。愛惜される憂鬱....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
現金勘定は、あるときは借方に、あるときは貸方に記入せられる。資本主勘定は、貨幣の
貸主である資本家の数に細分せられ得る。固定資本勘定は一般に借方に記入せられる。流....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
を送ってこないので、妻は他人から二、三十円の金を借りて生計の用にあてた。しかるに
貸主が返金を請求したところ、妻は「民法第一四条によると妻は夫の許可を得ずに借財を....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
は圧制を受け、今日に至《いたり》てこれを見れば、甲は借主《かりぬし》のごとく乙は
貸主《かしぬし》のごとくにして、未《いま》だ明々白々の差引《さしひき》をなさず。....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
、勇ましく馬蹄の音を立てているのが著しく殖えて来た。動物愛護会の説によると、馬の
貸主が羸弱な馬を連れて来ては酷使しているのだそうである。乗っている当人は、英気颯....