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「貸費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貸費の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
月君が笑うと、主人はいささか真面目で、 「いやそう云う事は全くあるよ。僕は大学の貸費《たいひ》を毎月毎月勘定せずに返して、しまいに向《むこう》から断わられた事が....
私の経過した学生時代」より 著者:夏目漱石
までもなく、再び家から仰いでいたが、大学へ進むようになってからは、特に文部省から貸費を受けることとなり、一方では又東京専門学校の講師を勤めつつ、それ程、苦しみも....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
くべく、日本女子恒産会《にほんじょしこうさんかい》を起して、特志家の賛助を乞い、貸費生《たいひせい》の製作品を買い上げもらうことに定めたるなり。恒産会の趣旨は左....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、経済上の都合もあってそうもならず、陸軍へ出たらと勧める人もありますが、同級生が貸費生としてはや幾人か出ているのに、階級のやかましい処へ今更どうかともお思いにな....