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「貼出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貼出の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
石段を降りて、校門の前まで来た。門衛の方を覗くと、そこに自分の名前を書いた紙片が貼出されてあった。はいって自分宛の手紙を受け取った。手紙は母から来たもので、彼は....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
ずと、その旨柳吉に言うと、柳吉は即座《そくざ》に同意した。 「この店譲ります」と貼出《はりだ》ししたまま、陰気臭くずっと店を閉めたきりだった。柳吉は浄瑠璃の稽古....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
いましたが、便所に立った虎《とら》さんが帰って来て、「オイ表に出てみろよ、大変な貼出《はりだ》しが出ているぜ、ハッハッハ」と豪傑《ごうけつ》笑いをするので、清さ....
正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
》に、『読売新聞』紙上に『金色夜叉《こんじきやしゃ》』が連載せられるという予告が貼出《はりだ》されていたのを見たがしかしわたくしはその当時にはこれを読まなかった....
模倣と独立」より 著者:夏目漱石
この時二十八歳だったかと思います。大変若くて呼び者であったが、暫くするとこういう貼出《はりだ》しが出ました。学校の中を下駄を穿《は》いて歩いてはいけない。それは....
魔像」より 著者:林不忘
の夜ふけまでどこへ行っているのか、家には誰もいなかった。 壁《かべ》には道場の貼出《はりだ》しのように、名を書き連《つら》ねた一枚の巻紙が貼ってあるのだ。 ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の青と赤を見分け、飾窓の最新流行を批判し、ポスターに新人の出現を知り、夕刊記事の貼出しに話題を発見し、掏摸を警戒し、債権者を避け、イットの芳香を追跡しつつ……イ....