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「貽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貽の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
も、またその法螺に乗る以上は理知の人間として自分の人格に尠《すくな》からぬ汚点を《のこ》す恐れがあっても、まるで気にならなかったんだろう。こんな時には複雑な人....
運命」より 著者:幸田露伴
るに地無からんと。太祖の深智達識は、まことに能く前代の覆轍に鑑みて、後世に長計をさんとせり。されども人智は限有り、天意は測り難し、豈図らんや、太祖が熟慮遠謀し....
青蛙神」より 著者:田中貢太郎
とますます怒って、 「俺はけがらわしいものの増すのが厭なのだ、そんなものが子孫にせるものかい、どうか早く出て往ってくれ」 と言ってとうとう十娘を逐いだしてし....
」より 著者:徳田秋声
露のことなどをいろいろに考えていた。 笹村は、旅行中羽織など新調して、湯治場へってくれた大阪の嫂に土産にするつもりで、九州にいるその嫂の叔母から譲り受けて来....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
が痛が久しく息まなかった。五郎作は十二月の末まで名倉へ通ったが、臂の※だけは跡にった。五十九歳の時の事である。 五郎作は文章を善くした。繊細の事を叙するに簡....
十二支考」より 著者:南方熊楠
台等の海に多く、科学上魚類に近い物ながら、外見|海参《なまこ》に酷似す。イズシは貝《いがい》の鮓《すし》で、南部の方言ヒメガイ(『松屋筆記』百五巻)、またニタ....
連環記」より 著者:幸田露伴
あるが、しかし沈香を産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、恵を後人にった。実に専ら香事を論賛したものは、天香伝が最初であって、そして今に伝わってい....
死者の書」より 著者:折口信夫
刀自。おれには、子がない。子がなくなった。おれは、その栄えている世の中には、跡をして来なかった。子を生んでくれ。おれの子を。おれの名を語り伝える子どもを――。....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
が歌は『古今』以下の俗調を学ぶがごときトンチンカンを演出して笑《わらい》を後世に《のこ》したるのみ。『万葉』が遥《はるか》に他集に抽《ぬき》んでたるは論を待た....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
と御自慢です。あの『十六夜日記』で名高い阿仏尼が東国へ下る時に、その女の紀内侍にしたといわれる「庭の訓」一名「乳母の文」にも、「庭の草はけづれども絶えぬものに....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
辞の 「近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態は姑く措くも、後代にすと誇称する全集が其編集に万全の用意をなしたるか。千古の典籍の翻訳企図に敬虔の....
西瓜」より 著者:永井荷風
て考慮を費さなければならない。子供が成長して後、その身を過ち盗賊となれば世に害を《のこ》す。子供が将来何者になるかは未知の事に属する。これを憂慮すれば子供はつ....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
も、はるかに後世まで習俗として行われたものである。播磨風土記の飾磨《しかま》郡|和《いわ》ノ里の条に、雄略朝に尾治連の祖先である長日子《ながひこ》と、その善婢....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いては、柳田君の「山荘太夫考」(『郷土研究』三巻二号)に、沼田君の報道によって『謀記事』という書から、また『南路志』から、有益な説明が加えられている。読者の一....