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資
「資〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
資の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
凝らしていた。
この家の主人、堀越玄鶴は画家としても多少は知られていた。しかし
資産を作ったのはゴム印の特許を受けた為だった。或はゴム印の特許を受けてから地所の....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
は、抒情《じょじょう》なり叙景なり、わずかに彼の作品の何行かを充《みた》すだけの
資格しかない。そういう芸術は、彼にとって、第二流の芸術である。
三
....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
にもわかりませんでした。そうしてそれがわかった時、私はもう二度と人並の生活を送る
資格のない、憐むべき精神上の敗残者になるよりほかはなかったのでございます。
再....
「影」より 著者:芥川竜之介
こちらへ来ずに、向うへ行くらしいと云う事である。
「莫迦《ばか》な、この路を歩く
資格は、おればかりにある訳じゃあるまいし。」
陳はこう心の中に、早くも疑惑を抱....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
して歿《な》くなったとか云う事でしたから、その一人息子だった彼は、当時もう相当な
資産家になっていたのでしょう。私が知ってからの彼の生活は、ほんの御役目だけ第×銀....
「河童」より 著者:芥川竜之介
かえってその健気《けなげ》さをほめ立てました。
「ふん、君はこの国でも市民になる
資格を持っている。……時に君は社会主義者かね?」
僕はもちろん qua(これは....
「彼」より 著者:芥川竜之介
たのもそれからである。僕は勿論社会科学に何《なん》の知識も持っていなかった。が、
資本だの搾取《さくしゅ》だのと云う言葉にある尊敬――と云うよりもある恐怖《きょう....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
になったが、妻はまだ娶《めと》っていない。家は門地《もんち》も正しいし、親譲りの
資産も相当にある。詩酒の風流を恣《ほしいまま》にするには、こんな都合《つごう》の....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のは臆病《おくびょう》ものか怠けものである。
*
我我を支配する道徳は
資本主義に毒された封建時代の道徳である。我我は殆《ほとん》ど損害の外に、何の恩恵....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
をひと包みとせり。もっとも些少《さしょう》の東西《もの》なれども、こたびの路用を
資《たす》くるのみ。わが私《わたくし》の餞別《はなむけ》ならず、里見殿《さとみど....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
り悉していた。徐ろに患者を毒殺しようとした医者、養子夫婦の家に放火した老婆、妹の
資産を奪おうとした弁護士、――それ等の人々の家を見ることは僕にはいつも人生の中に....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
術家」と云う言葉は、それぞれ或限定に拠った言葉である。第一の意味の「芸術家」たる
資格は、たとえばメリメと比較した場合、スタンダアルにも既に乏しかった。第二の意味....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
ざるにもせよ、江戸っ児の全面に近きものの如し。僕は先天的にも後天的にも江戸っ児の
資格を失いたる、東京育ちの書生なり。故に久保田君の芸術的並びに道徳的態度を悉理解....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
り、面目なきながら深沢に話せば、これも仰天し、「実は伯父ご様の御文中にも若干の学
資を持たせ遣したりとあれば、それを此方へ御預かり申さんとは存ぜしが、金銭の事ゆえ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
像はさらにひろがって、こういうものを即座に現金にかえて、その金を広大な未開地に投
資して、荒野のなかに板ぶき屋根の宮殿をつくることもできよう、などと考えた。いや、....