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賓頭盧
「賓頭盧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賓頭盧の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
徘徊する盗人の中でも、女好きのやつでございます。昨年の秋|鳥部寺《とりべでら》の
賓頭盧《びんずる》の後《うしろ》の山に、物詣《ものもう》でに来たらしい女房が一人....
「寒山拾得」より 著者:森鴎外
おいて、自分が向き合って一しょに食べているのを見つけられましたそうでございます。
賓頭盧尊者の像がどれだけ尊いものか存ぜずにいたしたことと見えます。唯今では厨で僧....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
籤の並びにあるおびんずるの前に立っていられました。いつか字引で見ましたら、それは
賓頭盧と書くので、白頭|長眉の相を有する羅漢とありましたが、大勢の人が撫でるので....
「伝通院」より 著者:永井荷風
だいこくてん》の階《きざはし》に休めさせる。その度に堂内に安置された昔のままなる
賓頭盧尊者《びんずるそんじゃ》の像を撫《な》ぜ、幼い頃この小石川の故里《ふるさと....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の風習あり。また、堂内に安置せる神像を、衆人争って口吻す。あたかもわが国の風習、
賓頭盧尊者の像を、手をもって撫捺するに異ならず。サンピエトロの堂内に、彼得法王の....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
って、忍び笑いに笑ったとある。また同書同巻の「詣語」にも、女の童を連れて鳥部寺の
賓頭盧に詣でた或る人妻が、或る雑色男の為に強奸せられ、その上に主従の衣服をまで剥....