» 

「賚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賚の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
もの、ことに自滅の一着として、生きながら坑夫になるものに取っては、至大なる自然の《たまもの》である。その自然のが偶然にも今自分の頭の上に落ちて来た。ありがた....
運命」より 著者:幸田露伴
射猟して地勢を周覧し、禽を得れば将士に頒ち、塁を抜くごとに悉く獲るところの財物をう。南軍と北軍と、軍情おのずから異なること是の如し。一は人|役に就くを苦み、一....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
世の文明世界が、国際法の基礎的経典とも称すべきこの「平戦法規論」という大文字の恩《おんらい》を受けて、永くその恵沢に浴することが出来るのは、全くグローチゥス夫....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
歿した。年六十八である。絶筆の五絶と和歌とがある。「今日吾知免。亦将騎鶴遊。上帝殊命。使爾永相休。」「年浪のたち騒ぎつる世をうみの岸を離れて舟|漕ぎ出でむ。」....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
を窺うことのできるのは、実際もっけの幸とも言うべき、日本の学者にのみ与えられた恩である。沖縄人は、百中の九十九までは支那人の末ではない。我々の祖先と手を分つよ....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
等の人々に、ある期間先輩の作風をなぞった後、早く個性の方角を発見して、若きが故のなる鮮やかな感覚を自由に迸らそう、となぜ努めないのか、と言いたい。併し、此は無....
梅雨晴」より 著者:永井荷風
うとした時、さほどに苦しまずしてその意を解することを得たのは今は既に世になき翰の《たまもの》であると言わねばならない。 唖々子が『通鑑綱目』を持出した頃、翰....
それから」より 著者:夏目漱石
張と共に、二人が相並んで存在しておると云う自覚を失わなかった。彼等は愛の刑と愛の《たまもの》とを同時に享《う》けて、同時に双方を切実に味わった。 しばらくし....