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「賛する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賛するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
愈張る。 と冷笑し、又|公暇に王維、孟浩然、韋応物、柳子厚の詩を読みて、四|子を賛する詩を為せる如き、其の好む所の主とするところありて泛濫ならざるを示せり。当時....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
らなくても芭蕉の句のどの句がいい句であるという事を知り、またそれを引用し、また礼賛することもできるのと同様である。これと反対にまた世俗に有名ないわゆる大家がたま....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
た。私は死ぬまい。苦しければ、苦しいだけ死ぬまいと思った。私はこの青年の自殺を賞賛する心地にどうしてもなれなかった。いかなることあるも人間はかくのごときことを企....
偶像に就ての雑感」より 著者:豊島与志雄
れはトルストイの告白である。 然しながら私は必ずしもトルストイの到着した結論に賛するものではない。唯私が茲に言いたいことは、その出立点に在る。この赤裸々の出立....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を加えていたから。それでも趣味や知力が欠けてるのではなかった。ただ近代のものを賞賛する決心がつかなかったのである。もしモーツァルトやベートーヴェンが彼と同時代の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
して得意になった。なぜなら、そういう批判がいかに価値あるかを、また彼女は滅多に賞賛することがないということを、感じたからである。彼は彼女の好意を得たいという欲求....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いでおくだけの用心をさえしなかった。こちらから称賛してやれば向こうでもこちらを称賛するような芸術家らを、彼は自分の周囲にたやすく見出せたはずである。あとで称賛し....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のは、世人から誤解されるおかげによってである。人は偉人をその真相と反対の点から賞賛するのだ。」 「ふふん!」とクリストフは空うそぶいた。「君たちは自国の大人物ど....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ん》者」的面影を与えるかも知れない、そして、彼を非難することになるか、もしくは賞賛することになるかはともかくとして、往々孤独な人の心のうちに萌《きざ》し生長して....
学生と生活」より 著者:倉田百三
えば前イギリス皇帝の場合にしても皇位を抛ってまでもの、シンプソン夫人への誠実を賞賛するにおいて私は決して人後に落ちるものではないが、もしかりに前英帝にイギリスの....
国立国会図書館について」より 著者:中井正一
わっている。 これまでの日本の法律は、内閣または各省が立案して、議員はこれを協賛するという立て前となっていた。これは行政部が立法部に立入るという不備があったの....
伝不習乎」より 著者:北大路魯山人
誠実がないからである。しかし、僕がこういったからといって、世間にこれらのものを賞賛するひとがないわけではない。ないどころかなかなかたくさんある。だいこんで鶴がう....
フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
もあって、一概にいうことはできない。 さて、フランス料理だが、世評がむやみと礼賛するほどの物でないというには、やはり、それだけのわけがある。では、その種明しを....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
は早く敲き殺すが一番です。 メフィストフェレス こうなると、悪魔も一語を賛することが出来ない。 得業士 わたしが有らせようとしなければ、悪魔も無....
道は次第に狭し」より 著者:北大路魯山人
と言えよう。 およそ、ものを食べて味が分ると言うことも、絵を鑑賞してその美を礼賛することも、根本は同じことである。 相手以上に自分に味の自信がなければ、美味....