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「賛助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賛助の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
人はすぐに断わりかける。「いえ、癪などは起していただかんでもよろしいので、ここに賛助員の名簿が」と云いながら紫の風呂敷から大事そうに小菊版《こぎくばん》の帳面を....
近時政論考」より 著者:陸羯南
とを説くものなり。彼かつて法理の上より主権在君論を主張し、もって帝政論派の主義を賛助したるは当時にありてすこぶるいちじるしきものあり。彼かつて法理の上より君主政....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、山吹社中の重立ったものが飯田にある有志の家に来て、そこに集まった同門の人たちに賛助を求めた。景蔵はじめ、香蔵、半蔵のように半ば客分のかたちでそこに出席したもの....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
は、さいわい敵機の襲撃もほとんど無いし、地方有力の篤志家が二、三打ち寄り、当局の賛助をも得て、もとからこの山腹にあった県の療養所を増築し、いまの田島博士を招聘し....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
士山頂測候所設立の壮挙を企てたものらしい。そうして只圓翁の凜烈の気象は暗にこれに賛助した事になるので、翁の愛嬢で絶世の美人といわれた到氏夫人千代子女史が、夫君の....
近頃の話題」より 著者:宮本百合子
文化の会」の方針と顔ぶれとが、十八日の新聞で発表された。日本文化連盟会長松本学氏賛助、会員二十三名。行動をさける建前で、文壇のほか美術、楽壇からの参加も見る筈で....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
のだ。私は、それ以来九里丸の頭が少し怖ろしくなって、つい、いも助の方へ、なるべく賛助して歩くようになってしまった。そして同じ口上を幾度でも暗記するまで、ついてあ....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
救済せんと欲したりしかば、富井於菟《とみいおと》女史と謀《はか》りて、地方有志の賛助を得、資金も現に募集の途《みち》つきて、ゆくゆくは一大団結を組織するの望みあ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
これを復興させねばならぬと感じ、早速産地埼玉県庁に照会して、時の産業課長近藤氏の賛助を得、農会長の肝いりで十二人の老農を選択してもらい、一等米より二割高で引き取....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ナードとが世話をやいた。一八〇〇年一月十三日、国王は免許状に調印され、かつ協会の賛助員となられ、ウインチルシー伯が会長となり、教授にはガーネットが任命され、家を....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
であった。 それで府の勧業課の掛かりの人たちもよろこび、中に彫刻熱心の人たちが賛助会員になったりしました。 既に彫工会も充分成立の基礎が認められたので、学芸....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
、則《すなわ》ち前に掲げたるが如く今回富士観象会なるものを組織して弘く天下に向て賛助を乞うに至れり、富士観象会の目的|並《ならび》にその事務の大要は載《の》せて....
西航日録」より 著者:井上円了
の旨趣を発表するに至る。世間もし、余とその感を同じくするものあらば、請う、これを賛助せよ。....
頸の上のアンナ」より 著者:神西清
物を着て客間へ出て行った。アルトイノフが帰って暫くすると、閣下が昨夜の慈善バザア賛助のお礼にやって来た。例の蜜のような眼つきで彼女を眺めたり舌甞めずりをしたりし....