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「賛否〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賛否の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
する学者たちが、十分の一反対し、或いは疑問を持つ者たちが十分の七興味ありとして、賛否を述べないものが十分の二あった。つまり教授の説をそのまま信ずる者は割合に少か....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
様の御通行に関係はないが、当時諸国にやかましくなった神葬祭の一条で、役所からその賛否の問い合わせが来たからで。 しかし、「うん、神葬祭か」では、寿平次も済まさ....
読書法」より 著者:戸坂潤
いう用意を見、反対している処に賛成の素地を見出す底の用心がなくてはならぬ。結論は賛否ハッキリ出来る場合が勿論極めて多いわけだが、その結論まで行く迂余曲折が論文の....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ので、これに関する討議は、同月二十六、二十七、二十八日の三日間にわたって行われ、賛否両方の論争頗る激烈であったが、就中二十七日午後の討議においては、議論沸騰して....
社会時評」より 著者:戸坂潤
、官公庁の夏季執務時間を民間の銀行、会社並みに改めることの可否に就いて、各方面に賛否の問い合わせを発したものである。同会の理事は云っている、「私達のは勿論能率向....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
スティーネと婚。ノルウェイ・スエーデン王を兼ねた。 さて会話は、こんなことで、賛否こもごも花が咲いて、あいだに配達の夕刊がとどいたので、ちょっと話がとぎれたぐ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ることができる。しかしながら断頭台の一つに出会う時には、受くる感動は激しく、断然賛否いずれかを決しなければいられない。ある者はド・メェーストルのごとくそれを讃美....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
に由々しき一大事だ。僕たちは、たしかに生徒たる本分を忘れていたようだね。 生徒、賛否両論ガヤガヤ。 級長 どうだ皆、こうしようじゃないか。この由々しき一大事を突....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
なかつたと思うのである。 なお、私としていま一つの不満は、このような実際運動の賛否について、事前に何らの諒解を求められなかつたということである。 しかし、こ....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
契約に片務あり果たさざるを得ずと思い出したる俊雄は早や友仙の袖や袂が眼前に隠顕き賛否いずれとも決しかねたる真向からまんざら小春が憎いでもあるまいと遠慮なく発議者....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
いております。まことに気味の悪いしだいでありますが、あの陪審法に対しては世の中に賛否の声が種々あります。ところが裁判官の大多数はあれに反対である。それは自分の信....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
新見解をもってすこぶる首肯すべきであろうと考える。これについては、なお諸大家から賛否の論を聞くことであろうけれど、われらはしばらくこれに聴従する。 円柱のエン....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
にもなるので、ここにいろいろの議論を生じたわけである。各新聞紙上にもそれに関して賛否いろいろの記事があらわれた。川上が新聞記者を買収したなどという噂も伝えられた....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に大きな反対のあるものは、諸外国では常識になっておるように総選挙によって、国民の賛否を問うべきであると主張する、社会党は政権を取ったら、かならずこのとおりに実行....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
行委員会などの会議では採決をしない。たった一度、二十六年秋に、講和、安保両条約の賛否で党内が分れたとき採決をやったが、これが原因で党内左右派が大分裂した。 と....